60からのしあわせさがし ~bistrotkenwoodの日記

徒然日記、料理教室、学習障害、お一人様、外国との縁

カエルの子はカエル

久々に娘のことを書こうと思う。

この週末、娘は大親友のN子さんと来て泊まっていった。N子さんは、娘が中2〜中3の時に通ったLD児のためのフリースクールの友だち。娘にとってその後の人生を通じての友といえばこのフリースクール時代の仲間たちだ。N子さんはその中でも一番の親友。年に何回も会っているし、一緒に宿泊旅行にもいく。今回は、彼女を我が家に泊まりがけで招待したいと相談されたのが二ヶ月以上前のこと。日程が決まった後は、打ち合わせをしたいと娘は何度もやってきてはメニューやら色々と決めていった。

そして迎えた本番の土曜日。まずは近場の娘のおすすめスポットでランチやショッピング。そのあとは聞いていたプランよりもずっと早く我が家に到着。N子さんに会うのは5−6年ぶり。ちょっと痩せた気がするけれど変わっていない。

娘は用意していた桜やイチゴ模様の紙皿に買ってきたお菓子を並べてティータイム。私も仲間に入れてもらって楽しく女子会トーク。

娘がおもむろに「さて、今回Nちゃんにうちに来てもらいたかった理由は、去年のイギリス旅行の写真をみてもらいたかったからなの」と言って私が作ったイギリス旅行の大判のアルバムを出してきた。そうだったんだ…。

そして今回初めて知ったのだが、N子さんは4〜8歳の頃、ロンドンに住んでいたという。一番心が通じ合う親友とイギリスの思い出を楽しそうに語り合っている娘を見て、改めて昨年思い切って一緒にイギリス旅行して良かったと思った。場所ごとの解説付きのアルバムを作っておいたのも。(娘の手元にもプレゼントして一冊ある)

夕食も、その後も全て楽しくすぎ、翌朝はサンデーブランチでゆるゆるとおしゃべり。そして彼女たちは昼前に出発して行った。

N子さんの訪問の余韻に浸る間もなく、私は一気に片付け&水曜から始まる料理教室の準備モードへ。しかし、ふと娘が持ち込んで残していった紙皿に目が止まった。昨日は思いが至らなかったが、娘は彼女なりに、ささやかなお小遣いの中で、季節に合わせたテーブルアレンジとおもてなしを心がけていたんだと。障害者といえどもカエルの子はカエル、と心の中でつぶやいていた
f:id:bistrotkenwood:20240408232210j:image

 

東京の名所再発見

昨日、かつて海外で一緒だった同世代の友人二人に誘われて芝公園界隈のお花見に行ってきた。あいにくの花曇り、そして満開宣言を夜のニュースで報じていたものの、まだ一歩手前だった。増上寺の境内にはソメイヨシノもしだれ桜も点在していたので、立派な伽藍と共に一枚の写真に納めたいところ。しかし、花見客目当ての屋台のテントが景色をさえぎっていたので断念。代わりに撮ったのがコレ。


f:id:bistrotkenwood:20240405150005j:image
f:id:bistrotkenwood:20240405150027j:image

切り取って眺めれば、東京都心にだって、京都にもパリにも負けない美しい風景とフォルムがあるじゃない。美しいのは千鳥ヶ淵や上野などの桜の名所だけじゃないわよね。

写真整理を「カタチ」に

一昨日は珍しい、そしてうれしい来訪者があった。以前のブログで、写真整理フェスティバルがあったことを書いたが、私がサポーターとして関与している「私の人生」アルバムのキットを発案·発信しているノリーミッシュというユニットのお二人とサポーター1名、そして、ナント!一般社団法人写真整理協会の浅川純子代表理事が、フェスの打ち上げと今後の話し合いのために我が家に集まってくださったのだ。


f:id:bistrotkenwood:20240405103001j:image

知識と経験が豊かな上に温厚なお人柄の浅川代表が、多忙な時間を割いて参加されたお陰で、女子会的楽しいランチタイムをはさみながら、とても建設的かつ具体的な話し合いがたくさんできた。私にとっては、学びや気付きが多く、背中まで押していただく機会となった。

写真整理協会は、今年も6月にみなとみらいで開催される写真業界の最大級のイベントPHOTONEXT2024に参加する。それも主催者側に近いポジションをオファーされたらしい。浅川代表の行動力と発信力のお陰だ。今年のテーマが「思い出も記録もカタチに残す価値」ということで、まさに写真整理協会と同じ目線、私たちにとっては追い風といえよう。

日頃から協会主催のzoom ミーティングに参加しているが、zoom は優秀なスキルを持つ全国のアドバイザーたちと交流できるところが素晴らしいと常々思う。その一方、フェスやおとといの集まりなど、リアルな交流にもかけがえのない価値がある。デジタル写真と紙焼き写真の違いのような感じといえなくもない。

双方からたくさんの知識と刺激をいただいてきている今、私自身がそろそろ写真整理の活動を「カタチ」にしていかなければ!と思う。料理教室との両立を模索しながら。

f:id:bistrotkenwood:20240404212716j:image

[新年に書道の先生に書いていただいた今年の私の抱負]

 

 

スペインの食卓に急遽変更😃💦

すったもんだした3月の料理教室が無事に終わった。

3月の予告としてPicard (フランスの冷凍食品専門店)の冷凍パイシートを使って3品作る初のワークショップ開催を2月下旬に発信した直後、肝心の商品が日本の全支店で在庫切れ、入荷未定ということがわかった。案内を出すまでに、何度も試作を重ねたり、具材として使う大きなカマンベールチーズを探して予約したりしていただけにショック😱⤵️⤵️

同時に代替案のメニューを急いで決めなくてはならず焦った。メインは、1月にランチ会で作った豪華版パエリアしかないと即決。しかしパエリアに合う軽やかなデザートは?…候補は、東京のフランス人宅で食べたお菓子だったが、試作を繰り返してもイメージのものに仕上がらない。結局、別のデザートに。最終案が完成したのは教室の前夜。

駆け込みで仕上げたメニューだったが、前菜のビーガンサラダからデザートまで、みんなに喜んでもらえた。振り返れば、影の立役者は、ピンチョス的に紹介したマンチェゴとメンブリージョだったかもしれない。スペインのチーズとそれに添える西洋かりんのジャム。おいしいマリアージュであるだけでなく、珍しくて洒落たおつまみになり、一気にスペインの食卓にしてくれたのだ。ヤレヤレ、よかった~

f:id:bistrotkenwood:20240317093235j:image

 

みんなの写真整理フェスティバル


f:id:bistrotkenwood:20240304222751j:image

昨日、みんなの写真整理フェスティバルというイベントの初日に参加した。私がアドバイザー認定を受けている写真整理協会主催のイベントだ。写真整理関連の企業から個人事業主まで、多くの団体が出展した。二つの会議室スペースでは様々なセミナーやワークショップが開催された。個人的には、手伝いの傍ら、普段はZOOMで交流しているアドバイザーさんたちにリアルで会うことができ、たくさんの刺激と知識を得た一日となった。

アプローチは違ってもみんなの思いは同じだ。

ーー写真は家族や撮った人の時代や歴史が詰まった大切なもの。

ただアルバムやクラウドにしまいこんで安心しきっているのは残念なこと。

見返してこそ価値があるもの。

一人でも多くの人がそのことに気づき、写真を眺め、思い出を振り返り、家族や友人と楽しめるかたちにしてほしい。

私たちは喜んでお手伝いします!ーーと。


f:id:bistrotkenwood:20240304223659j:image

人生が一巡した60代の私としては、写真のデジタル化のスキルがいらない「私の人生アルバム」を同世代の友人たちに広めていけたらと願う。自分の人生を40~50枚の写真と手書きの文章でまとめあげていくプロセスの楽しさ、そして完成した時の達成感をみんなにも味わってほしい。この歳になって、自分が作り上げたものでこれほど幸せな気持ちになれることはそうないと思う。

みんなをいざなうための第一歩をどう踏みだすか?…霧の中にかすかな道標が見えた気がした一日だった。

春の来訪者 メジロ

梅にウグイスというが、野鳥観察が好きな小学生だった私は、その当時から「ウグイスじゃなくて梅の季節にいるのはメジロよね」と思っていた。

そして今日、窓辺に気配を感じ、眼を向けるといました!メジロが!

f:id:bistrotkenwood:20240229212628j:image

ローズマリーの枝に止まり、小さな花の蜜を吸っている。しばらく前に最初の一輪が咲いたことをブログに記したが、先日の暖かい陽気で藤色の花が一斉に開花していた。

ローズマリーの葉の隙間に咲く花たちは、遠目には見えないほど淡くて地味。よく見つけて飛んできてくれたものだ。近所の梅の花が散ってしまったのかしら?

たった一鉢の苗の枝枝の間をくぐり抜けながら蜜をせっせと吸っていたメジロ君は、しばらくするとどこかへ飛んでいってしまった。

子ども時代は庭のボケによく来ていたっけ。ローズマリーにメジロとは時代が変わったものだ。この花の蜜、ちょっと香りが強いと思うけど、気に入ってくれたかな?

[網戸越しにしか写真がとれず残念!]

料理教室アルバム

プロヴァンス、タイ、アメリカンケーキ、フランスの新旧ホムパ料理、スウェーデン…。寒さと雨を好機と捉え、昨日は終日、家にこもって偶数月クラスの年間写真を一冊にまとめる作業に没頭した。レギュラーメンバーの皆さんにお分けするためのこの時期の恒例作業だ。

データ入力を終えてプレビューで画面を繰ると、例年以上に自分の思い入れが反映された一冊になっていた。かつて暮らした国々の食文化を取り上げるのは例年のことだが、兄たちが住んでいたスウェーデンを訪問した際に出会った料理も紹介してしまった。また、クリスマス月のしつらえは完全にブリティッシュ。昨年の私個人のハイライトは娘とのイギリス旅行。ロンドンで息子家族に会えた上、私が生まれた病院を訪れることができた2023。

その一方、夫が大好きだったプロヴァンスの絵皿のページまで。老後二人で、プロヴァンスの料理とワインで思い出話を楽しみたいとフランスに住んでいた時に買ったものだ。

f:id:bistrotkenwood:20240222172309j:image

自己満足のための料理教室といわれそうだ。それにも関わらず、長年にわたり参加し続け、夫を亡くして独り暮らしとなった私を応援してくださっている皆さんの存在の有り難さを改めて噛みしめている。

ーー毎年仕上がるこのアルバムシリーズは、もう一つの自分史なのかもしれない。