60からのしあわせさがし ~bistrotkenwoodの日記

徒然日記、料理教室、学習障害、お一人様、外国との縁

家族

江戸の景色 ?

病院通いに明け暮れた一ヶ月だった。長年糖尿病を患っている母の足指先に問題が生じてしまった。 昨日、手術だったが、今日、もう退院した。 そうしたなか、普段みることない興味深い景色に遭遇した。 場所は川崎市。柳や梅?がしだれる細い川。まるで江戸時…

広島の被爆少女とピアノ

1週間ほど前の朝のNHKニュースで、広島で被爆し翌日に亡くなった19歳の少女、河本明子さんのピアノについて取り上げていた。2000年以降に、廃屋とともに処分されそうになっていたピアノが、幾多の偶然の出会いと善意のおかげで修復されて蘇り、多くの人が触…

実母の戦争体験記

8/6のブログでは、義母の戦争体験について書いたが、その際に触れたように、800字にまとめた実母の戦争体験記を載せようと思う。 終戦の年、義母は19歳、実母は13歳。この6歳の差は大きいと二人の母を取材してみて思った。8/7のブログに記した夫の言葉どおり…

「底悲しさ」

昨日の読売朝刊一面のコラム「編集手帳」は、脚本家の故・早坂暁氏の随筆集『この世の景色』からの引用で、「(人間の)底悲しさ」という表現を取り上げている。早坂氏は広島の原爆で妹を亡くしているという。同氏はこの言葉の意味を「不当に運命づけられた悲…

義母の広島被爆体験

今日は、広島に原爆が投下されてから75回目の慰霊の日。投下時刻にテレビ中継とともに黙とうした。一国民として、そして被爆した親族を持つ者として。 75年前、夫の母が広島で被爆している。4年前に私は、当時90歳の義母の戦争体験を取材し文章にまとめた。…

母のバティック

6月、7月の料理教室のもう一つの名脇役はバティックだった。この春、母からもらったものだ。 かつてインドネシアに父とともに駐在した母は、もともと大の布好きだったので、バティックの魅力の虜になった。 島や地方によって染め文様の特色が違い、奥が深い…

雨上がりの夕刻ーー karugamo update

大雨の被害が依然と続き、感染拡大に伴うGo Toキャンペーンの迷走とともに、日本列島は大きく揺れている。今日の「海の日」も、本来ならばオリンピック開幕を記念する明日の「スポーツの日」も、なんともむなしく響くばかりである。 しかし自然の生き物たち…

成年後見人として、母として

「お母さんは、Yさん(娘の名前)との幸せな時間と思い出をたくさん作ってあげてください」 「お母さんがYさんと楽しく過ごせる時間は、そんなに長く残されているわけではないんですよ」 「お金を残しても、Yさんに幸せをたくさん残したことになりません」 …

プチ騒動

昨夕、料理教室の皆さんが帰られた15分後の4時半すぎに、息子から電話が入った。 「緊急事態が発生しました。今すぐ来て J(孫)を見てもらうのをお願いできないか?」と。「お嫁さんが怪我をした」「J がぶつかって自分の眼鏡が壊れ、今日中にどうしても直…

ペールオレンジ

表題をみて、みなさんはどんな色をイメージするだろうか? 土曜日に孫が来る前に、クレヨンと画用紙を買っておいた。青が大好きとみえ、始めは青を手に取っていたが、それを戻して別の色を握る。たまたま手に取った一色を見て「はだ色ね」と言っている自分が…

センセイ

昨日、久しぶりに息子が孫を連れてやってきた。息子は目指してる試験が間近に迫っているので、お嫁さんが外出した昨日、我が家で勉強したいからとベビーシッターを頼まれた。オンライセミナーも受講するから10時にはこちらに到着するという。 2月の母の転倒…

むすめの“フォトグラフィックメモリー”

昨日は、久しぶりに娘特有の記憶力におどろかされた。コロナ自粛中に仕上げた3冊のファミリーアルバムを見ている時だった。写真に映っている場面の前後の出来事や、食べたもの、着ていた服、会話などが次々と娘の口から再現されていく。娘は1歳から4歳までタ…

娘の来訪 ――自粛解除のおかげで

週末、娘が泊りに来てくれた。最後にこの家で会ったのはいつだったかを思い出せないほど久しぶりのことだ。 2月末に母が転倒し、私が母の全面的アシストをし、コロナ感染対策も強化し始めてから、我が家を訪れる身内はいなくなった。私と同じ区に住む息子家…

ラベンダーの思い出

ラベンダーにはたくさんの思い出が詰まっている。私にとってラベンダーは南仏を象徴する花だ。 若い時、エクサンプロヴァンスという南仏の大学町で語学研修をした夫は、プロヴァンスをこよなく愛し、機会をみつけては、スイスからパリから、何度も連れて行っ…

娘と緊急事態宣言

大型連休最後の日の昨夜、娘と久しぶりに電話で話をした。例年だとこちらに戻ってきて2泊ほどし、私と日帰り旅をしたり、自宅から休日出勤したりする。しかし、今年は一度も帰らず、娘はずっとグループホームの自分の部屋で過ごした。祖母が糖尿病の高齢者で…

トレッキングからウォーキングへ

ウォーキングの出で立ちが日ごとに進化している。いや、時計が逆戻りしているから退化しているといった方が正しいのかもしれない。 指先がなく滑り止めがついたアウトドア系のUV手袋、側面を含め紫外線をしっかりカットする(メガネの上からかけられる)オー…

医療関係者と介護関係者たちに感謝

医療現場と介護現場は、ふだんから365日休みがない。 現在、コロナウィルスのために、かつてない負荷が双方にかかっている。前者では、既に医療崩壊が始まっているという声さえ聞こえてくる。後者でも、高齢者施設での集団感染のニュースがあとを絶たず、現…

しあわせな食卓😌🌸💓

あしなが育英会のブログの翌日に書くのはとても気が引けるのだが…… 今週、美味しい宅急便が相次いで届いた。 今日の夕食は、それらを中心にメニューを組み立てたら、贅沢な雰囲気に仕上がり、母ともどもしあわせな気分に満たされた。 母のところに届いたのは…

Stay Home Week

朝、ウォーキングのために公園にたどり着いてみると、昨日までは普段通りだった遊具に、黄色と黒の立ち入り禁止のテープが巻かれていた。ブランコも、滑り台付きのアスレチックも、テープががんじがらめに巻き付けられ、砂場も踏み込めないようになっていた…

ファミリー・ヒストリー・アルバム

ますます深刻さが増しているさなか、このようなことを書くのは不謹慎だと思うのだが、今週、個人的には一つうれしいことがあった。 『とうだいのひまわり』のブログでも触れたが、自宅に籠る生活をプラスに生かし、実母のサポートの空き時間を利用して、30年…

東日本大震災から9年

東日本大震災から9年を迎えた。 9年という歳月が経っても、国民皆が大きな悲しみに包まれ、真の復興への道のりはまだまだ遠いと誰もが感じる。2011年3月11日、夫と私は東京はおろか、日本からはるか離れた、地球の裏側のベルンにいた。時差のため、大地震発…

ベルンのミモザ(2010)

昨日のブログで、ベルンではミモザが手に入らないのだろうと書いたが、私自身が買っていたことを思い出した。 友人のクリスティーヌさんにランチに招待された2011年3月8日のちょうど1年前。 実は、3月8日は亡くなった夫の誕生日だった。 平日だったが、いつ…

北国ベルンの早春

ベルンでは、3月の声をきくと、ようやく長い冬が終わり、春の訪れを感じる季節となる。 今年も3月を迎え、ベルンの早春を思い出している。 10年前の3/1に、東京に住む叔母に送ったメールをいま読み返し、“郷愁”に近い思いに浸っている。 ********** Jおばさ…

三月ひなのつき

『三月ひなのつき』、児童文学者の石井桃子の名作の題名だ。 子どものころ何度も読んだ。小さいときは、絵が地味で、よさがわからなかった。それが一年毎に、大人っぽい雰囲気に惹き付けられていった。名著のゆえんだろう。 今でも毎年、頭の中で「三月、雛…

娘の部屋

娘が2年ぶりに部屋によんでくれた。逆に言うと、その間、部屋があまりにも汚くなっていて、私を呼べなかったのだ。娘の支援員が初めて女性になり(以下、Tさん)、もう一人の支援ワーカーのOさん(同じく女性)とともに、昨年後半くらいから、色々とテコ入れし…

リスクヘッジにも限界がある

一週間前の深夜に母が転倒した。立ちくらみが原因だった。 検査の結果、痛みやすり傷はあったものの、右脇腹の打撲だけですんだ。 骨折せず、本当によかった。本人も、家族も、主治医とナースたちもホッと胸を撫でおろした。隣に住む娘として、母の転倒に備…

Simple is best !

祝日の昨晩、母と夕食を共にした。 教室開催のあと、なるべく一緒に食事をするようにしている。といってもごく普通の週末ご飯。昨日は珍しく、アメリカン・ステーキディナーに。 両親と共にアメリカに二回暮らしているので、母も私も輸入肉に抵抗がない。む…

リスクヘッジ

「Mさんて、リスクヘッジを考えるんですね」 先日、40代の男性美容師Eさんに言われた。スマホケースに付けてあるリングがきっかけだった。 最初、Eさんはルーペだと思ったらしい。(こちらは60代のオバアサンだから致し方ない、) スマホを落とさないために…

ダイヤモンドダスト

一月のグリンデルワルトで、ダイヤモンドダスト に出会えた。この世のものとは思えない美しさだった。凍てつく朝、アイガー北壁を真正面に見るゲレンデに、朝一番に下り立ったときだった。水蒸気の細かい結晶が朝日を受け、ダイヤモンドの粉のように大気中を…

私たちのグリンデルワルト① : 冬のスキー

[手前から、ユングフラウ、メンヒ、アイガー] [アイガー北壁]10年前のの1月に撮った写真。夫は、来客などの仕事がなく、よほどの悪天候でないかぎり、毎週末のように、コンディションと天気がベストなスキー場を選んでは、私を引き連れて滑りに出掛けた。ど…