60からのしあわせさがし ~bistrotkenwoodの日記

徒然日記、料理教室、学習障害、お一人様、外国との縁

蒼い眼に映った日光

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先週、日光へ1泊で旅してきました。

母が、新しい施設でお試しのショートステイすることになり、ふだん泊りがけで家を空けられないだけに、どこかに出かけたいと思ったからです。かねてより訪れてみたかった日光を選んだ次第。

2015年に友人が出した『蒼い眼に映った日光』という本を読んだのがきっかけでした。明治時代の初めに日本に来た9名の「蒼い眼」の人たちの書き記した記録をもとに、彼らの日光の印象や捉え方をとても興味深い筆致でまとめ上げた本です。ぜひ、彼女の本を片手にゆっくり丁寧に東照宮と輪王寺、中禅寺湖、金谷ホテルなどを回ってみたく思っていました。

結果は、念願がほぼ完ぺきに叶う、とても充実した二日間となりました。東照宮と二荒神社だけで3時間以上、輪王寺と大ゆう院は翌日、どちらも時間をかけてみました。友人の本の中の外国人たちの言葉を拾い、彼らの目線で眺めながら。


明治時代の外国人の動静を知るためにも、宿はどうしても金谷ホテルに泊まりたく、奮発して中禅寺湖金谷ホテルの方に泊まったのも非常に実り多いものでした。

中禅寺湖の金谷ホテルに停まっているにもかかわらず、神橋近くの金谷ホテルでは、二日間とも親切に荷物を預かってくれたうえに、二日目の夕方、思いがけず、館内歴史ツアーに参加できました。

荷物を引き取りに寄った際に声をかけて下さったのです。前日に、館内ツアーの開催について尋ねたことをドアボーイさんが覚えていてくれたのです。

友人の本では、金谷ホテルに一章割いて記述しているほどなので、最後の最後に、明治時代の「彼ら」が見たり触れたりした館内を体感できたことはありがたいことでした。

それにしても、鉄道もまだなかった明治の初めに、人力車を使ってまで、日光に来ていた外国人たちがいたこと、驚くとともに、感慨深いものがありました。

その一方、京都や奈良に比べれば、東京からのアクセスが近く、東照宮などの建造物は、外人にとっては色彩豊かでインパクトが強く、ある意味では理解しやすく感じたのだろうと思いました。

このように充実した二日間を過ごすことができたのも友人のお蔭と思います。

ガイドブックとは全く違い、興味深い内容にあふれている彼女の本。

日光が何倍も楽しめました。