小学校時代の同級の男子が出ているバンドの演奏を聴く機会があった。エレキを弾きながら、ハモニカまで器用に吹いていた。
彼の仕事は、大学の守衛さん。
しかし、エレキが彼の生き甲斐なのだと、聴いていてひしひしと伝わってきた。
ほかの演奏者たちもオジサン揃い。
仕事も家族もある、真面目で善良なオジサンたちとお見受けした。
でも、スパンコールを縫い付けたシャツを着たり、あまり似合わない黒いサングラスと黒い帽子で「ちょいワル」ぶっていたりし、ほほえましい。
そしてなによりも、生き生き、ノリノリで、エレキやドラムの世界に陶酔している。
仕事とは全く別次元の趣味をもち、その世界に共感する仲間たちと息の合う演奏をするオヤジたち。
こういう熟年の楽しみ方っていいなと思った。