「WHO」(世界保健機関)の名前を聞かない日はない。
前回のブログで国際オリンピック委員会(IOC)がスイスのローザンヌにあると書いた。
WHO本部もまた、スイスにある。こちらはジュネーブ市内にある。
現地時間昨夜(3/15)21時ころ、ジュネーブの市民たちは、「(コロナウィルスと闘う)世界の医療従事者たちに拍手を!」という思いを込めて、家々の窓から一斉に拍手を送り、道行く車はクラクションを鳴らしたという。
静寂を是とする国民であることを知っているだけに、意外性に驚いたが、同時にWHOを頂点として、ウィルスの脅威と闘う世界各国の医療従事者たちの勇気ある日々への、人々の感謝の思いを強く感じた。
ジュネーブのパレ・デ・ナシオン広場に面して国際連合欧州本部があることは有名だが、WHOもまた、同じ地域に所在する。
IOCがあるローザンヌまでは、レマン湖に沿って高速道路で一時間ほどの距離だ。
組織の本部同士が近くにあろうとなかろうと、この時代、重要ではないと思う。
まして、ウィルスという見えない敵と対峙している現在、関係者が実際に接触することは極力避けるかもしれない。
しかし、遙か地球の裏側の日本は、レマン湖畔に隣接するWHOとIOCという二つの組織の一挙手一投足が気になるところだ。
私たち日本人は、国内のウィルスの抑圧に全力を尽くしながら、いずれ下される決断を固唾を飲んで待つしかない。