60からのしあわせさがし ~bistrotkenwoodの日記

徒然日記、料理教室、学習障害、お一人様、外国との縁

ささやかな心なごむ話

テレビから流れてくるニュースは、日を追うほどに沈鬱さを増している。
千鳥ヶ淵の満開の桜の映像も、その変わらぬ清らかな美しさが、かえって観るものの心を虚しくさせる。

現実逃避は好ましくないし、感染予防対策を怠ってはならないと思う。しかしそのなかで、些細なことであっても、なにか心なごむ話題はないものか? と考えてみた。
そうだ! ここ2週間ほど取り組んでいるネット利用のフォトアルバム作りの最中に、思わずフフッと微笑んでしまった写真があったことを思い出した。
一週間目は、料理教室の年間アルバム(2コース、2種類)を仕上げた。
二週間目は、家族アルバム作り。
家族の歴史が詰まった20冊近いアルバムをコンパクトにまとめあげる大プロジェクトをスタートさせたのだ。

その写真は、家族のアルバムのなかにあった。
息子が5歳の頃。自宅前の私道。
戸建てが立ち並ぶ細い路地なのだが、子どもが9人も住んでいた。
写真の中では、様々な年齢の👦👧5人ほどがジャンケンをしている。自転車を止め、身を乗り出して✊を出しているやんちゃな小学生のX君もいる。
5歳の息子もがんばって✌️を出している。
そして3歳のZ君。手をまっすぐ差し出して一人前の顔をして参加している。
ところが、その手をよく見ると、グーに親指だけが空に向かって一本立っているのだ!(笑)

✊でも✌️でも✋でもない、👍だ!

f:id:bistrotkenwood:20200324213559j:plain
あまりにも自信にあふれた出し方なので、かつてアルバムを作った時には気づかなかった(と思う)。
こちらが孫もいるバァバになったから、目に留まったのかもしれない。
年齢も性別も違う子どもたちが、自然に集まり、年長の子が小さい子の面倒をみながら遊んでいるシーン…、ほほえましい。

今も同じ路地に住み、新しい建て売り住宅に越してきた家族の小さい子どもたちを時折みかけるが、かつての、長屋暮らしのような光景は見られない。
あの頃は、まだまだ安全で、のどかな時代だったんだな~と懐かしく思った。
心がほっこりあたたかく、そして明るくなった。