昨晩は、作ったことがないタジンに初めて挑戦してみた。鶏肉と塩レモンとグリーンオリーブで作るモロッコの定番タジンだ。
✔3月に母の冷蔵庫の大掃除をしていたら、封を切っていないグリーンオリーブが出てきた。
✔しばらく前に友人から、庭で獲れた(無農薬)レモンをもらった。
✔別の友人からは、インド旅行土産で香り高いターメリックパウダーと粒のクミンを沢山もらった。
✔使いかけのクスクス(粒)もある。
✔(飲食店閉鎖のためか)激安のパクチーの大束を地元の八百屋で買ってあった。
これだけ揃っていて時間があるのだから、試してみない手はない。
まず、2週間ほど前に、初めて塩レモンを仕込んでみた。やはり母のところから大量に出てきた(母曰く)「おいしい粗塩」で。かつて塩レモンブームがあったそうだが、その時に日本にいなかったので、作ったことがなく、出来上がったものが正しいのかよくわからない。ただ、最低2週間熟成させると書いてあったので、期が熟すのを待った。
仏語で「レモン、グリーンオリーブ、タジン」と検索ワードを入力。ヒットしたたくさんのレシピの中からよさそうなものを選び、自分なりのアレンジも加えて料理スタート。
結果は:(母の講評とも合わせて)
それなりにおいしくできた。しかし、従来から作っている野菜たっぷりで別のスパイス遣いのタジンの方に軍配があがる。その一方、湿度が低くてからりと暑い今の季節にぴったりのタジン。塩レモンのさわやかさ、ターメリックの香りと黄色尽くしの仕上がりも季節にマッチして食欲をそそる。
ふだん作るタジンは、甘さと辛さがアクセントになっているが、このタジンはちがった。「こういうタジンもあるんだ」とかつてパリにいた時に友人が連れて行ってくれたモロッコ料理のレストランで、このタジンを初めて食べた時に思ったものだ。今回も改めて思った。同時に、私はどちらかというと甘辛の方が好きなのだとも。
たかが料理といえども、未知のものに挑戦するのは、面白いし楽しい。大成功、大好評ならば一石二鳥。そうでなくても、必ずなにか得るものがあるものだ。
[ニンジンはおまけで作ったもの。甘口のものがほしくて、ちょっとスパイシーなハチミツ入りのグラッセを。]