ビーツはインスタ映えする、とどこかで読んだことがある。今日、母のために昼ごはんを用意しているときに、あまり深く考えずに撮った写真。ところがスマホの「アルバム」を開くと、ビックリするほど鮮やかな色が目に飛び込んできた。
金曜日に近くのスーパーの「農家さんの野菜」コーナーで1個売りで買ったビーツ。珍しく20㎝ほどの茎がついていて、それがとても柔らかそうで魅力的だったので思わず手に取った。
脇役として作り始めたはずのビーツだったが、茎も丸い本体もあまりにもみずみずしく、気づけば実験的に３パターン調理し、ワンプレートの半分はビーツ尽くしになっていた。メインは、レンズ豆とソーセージだったのだが。
午前中に駅まで歩いていって、母の用事とともにソーセージ専門店に寄った。買ってきたソーセージをフライパンで炒めると旨みの詰まった良質の脂が出る。その脂を使って茎と天然の酸味と甘みで炒め煮にしたらすてきな味になった。
丸い本体は、通常茹でるわけだが、違う調理法をトライしてみたかった。まず生のまま細く切ってサラダに混ぜてみた。フレッシュで若いビーツは、かくも柔らかくてうまみがあると感心。あとは実験的に炒め蒸し煮。味も食感も“つまっている”。
どれもこれも愚直なうま味にあふれていた。
