60からのしあわせさがし ~bistrotkenwoodの日記

徒然日記、料理教室、学習障害、お一人様、外国との縁

ひとまずハッピーエンド

チビちゃんが無事だったことを今朝、速報で書いた。昨日の痛々しい姿は何だったのだろう?と思ってしまうくらい、元気に回復していて、驚きつつ、心から安堵した。

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真ん中にいるのがチビちゃん(だと思う)

チビちゃんとおぼしきコガモが、群れから抜けだして、私が見守る遊歩道の方へやってきた。

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「ほら、見てみて。ボク、すっかりよくなったんだよ」と言いに来てくれたように勝手に解釈してうれしくなった。(骨折しなくてよかったわね~)(あなたを助けてくれた公園事務所のおじさんや、あなたのために尽力してくれた方たちに感謝しなくちゃね♪)ーー想定外の嬉しい展開となり、ひとまずハッピーエンドだ。どうか少しでも長く、この幸運が続きますように…✴️

それにしても、母鳥が我が子を守ろうとする母性本能とはすごいものだと改めて思った。大人の男性に立ち向かって、なんどでも体当たりする勇気と激しさ。写真をよく見ると、ヒナと人間の手の間にぐっと割り込んでいる。「絶対この子に触らせない!」という意気込みがみなぎっている。

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また、低空飛行している母鳥を見たのも今回が初めてだった。残りの4羽の安否確認をしにいったのだろうか? 無事な4羽と、捕らわれの1羽の両方を守るため、飛んで往復するという最短の方法をとったのだろう。チビちゃんの近くに戻ってきてからは、じっとチビちゃんを見守っていた。我が子が生きて、そこにいる限り、見捨てられないという母性本能か?

チビちゃんが解放されてからの母鳥の行動は、人間の母親の感覚からすると、確かに冷たく映る。「自分の力で立ち直らない限り生き残れない」という自然界の掟を教えるための「愛のムシ(無視)」なのだろう。しかし、それまでの一部始終は、子どもを守りぬこうとする母性愛にあふれるものだった。思い返すほどに、感動が深まる。

月並みなコメントになってしまうが、人間界において、最近、後を絶たない児童虐待事件と照らし合わせ、そのような事件を起こす親の、我が子を守るという本能は一体どこへ消えてしまったのだろうと思ってしまう。自分の命に代えても守ろうとする動物の親たちとなんというちがいか!情けない。