60からのしあわせさがし ~bistrotkenwoodの日記

徒然日記、料理教室、学習障害、お一人様、外国との縁

続・整理ing

昨日のブログでは、娘と7月の整理ingについて何を話し合ったかについて書かずに終わってしまった。その前日、支援員から「掃除と整理ingのサービスをそろそろ終わりにしようと思っています」「ただ、ベッド周りが残ってしまっていて、整理した方がいいと思うのですが、その提案をすると、あまりよい返事がかえってこないのです」と相談された。

6畳一間の狭い空間で生活しているので、娘はロフト型のベッドを使っている。布団干しも、ベッド周りの掃除もひと手間かかるので、なかなかきれいにできないのは理解できる。ただ、娘の消極的な反応の理由として、ほかにも思い当たる節があったので、娘と話し合ってみようと思った。娘の思い入れが強いたくさんのぬいぐるみが、そこに飾られるわけでもなく押し込まれているからだ。このぬいぐるみを巡って、私と喧嘩になりそうになったこともある「難関」だ。しかし結果は、意外ともいえるほど素直にこちらの提案を「そうだね」と受け入れてくれた。

更に、整理ingのプロの Wさんに、ベッド周りの空間を、上手に生かす方法を提案してもらおうということになった。また、この際だから、寝具一式も、かなり長い年月使い続けているので、買い替えることにした。娘はWさんに絶大な信頼を寄せているようだ。Wさんは、最初の掃除から娘の部屋を請け負ってくださっている。娘によると、私とさほど変わらない年齢の方だという。また、支援員情報によると、普段は一般家庭の作業をしていて、障害者に関わるのは娘が初めてだという。それにもかかわらず、忍耐をもって常に優しく娘と接し、大変な状態の部屋を少しずつ掃除・整理していって下さったようだ。仕事とはいえ、頭が下がる。

昨年から担当支援員が女性になったおかげで、思いがけない良い方向に具体的に展開して行っていてありがたいとおもう。また、支援員のTさんは、幼稚園と小学校低学年のお子さんがいるママさんであるにもかかわらず、それも通勤に1時間以上かかるのに、コロナ自粛の間もずっと「切れ目なく」障害者たちを日々支援してくださっている。みんなすごい人たちばかりだ。

娘との話し合いの結果を、翌日にさっそくTさんに報告した。娘の気持ちを前向きに「うごかす」ことができ、Tさんはほっとしたようで、喜んでくれた。日頃、Tさんやグループホームの世話人さんにすっかりお任せしてしまっているだけに、母親として、少しだけでも役に立ててよかった。

最後に、手前みそのようだが、私が娘の生い立ちについて書いた本(※欄外を参照)も役に立っているようだ。Tさんによると、Tさんをはじめ、世話人さんや、娘と接点のある方たちの間で、本を回し読みして下さったそうだ。少し前に、Tさんから電話で、この本を整理ingのWさんにも読んでいただいてもいいかとの問い合わせがあった。そのとき初めて回し読みのことを知った。たしかに軽度知的障害者といっても千差万別。この本が、娘がどういう人であるかについて理解するツールになっているのであれば、この上なくうれしい。書いよかった、そして本にしてよかった。夫も喜んでくれているだろう。