60からのしあわせさがし ~bistrotkenwoodの日記

徒然日記、料理教室、学習障害、お一人様、外国との縁

ペールオレンジ

表題をみて、みなさんはどんな色をイメージするだろうか?

土曜日に孫が来る前に、クレヨンと画用紙を買っておいた。青が大好きとみえ、始めは青を手に取っていたが、それを戻して別の色を握る。たまたま手に取った一色を見て「はだ色ね」と言っている自分がいた。言葉を発してから違和感を覚えた。色の名前が書いてあるクレヨンの蓋の中には、少し前に孫が整然と積み木を並べていたので、名前を確認できないままになってしまった。孫が帰ってから蓋裏を見たら、「ペールオレンジ」と書いてあった。「そうか、さすがに変えてあるか」と納得した。教育分野に関わる業界では「肌色」は差別的と判断し、改名していたのだ。ウィキペディアには、肌色を巡る変遷について丁寧に記されていて、なかなか興味深かった。1998年~2005年頃が名前の分岐点のようだ。

そして、今朝の読売新聞の、学齢期の若年層対象の頁に、私にとってはタイムリーな記事が載っていた。アメリカのジョンソン・エンド・ジョンソン社が6月に色の違う5色のばんそうこう「バンドエイド」をオンライン上で発表したという。きっかけは、米国で人種差別問題として抗議デモが拡大している、白人警察官による黒人男性の死亡事故だという。大手企業が、黒人に寄り添うメッセージを配信したというのだ。

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記事の中で、日本でのクレヨンや色鉛筆の名前の変更についても言及している。国内にも外国の生徒が増えてきて、従来の名称に戸惑いを感じる人がでてきたのも名称変更の理由だという。

不用意にも、不適切な言葉を発してしまったバァバだった。子どもと遊ぶとき、自分の知識を、時代に即してバージョンアップ、アップデートしなくてはいけないと改めて思った。

ところで、クレヨンの箱に戻るが、「あか」「みどり」などとひらがなの短い名が並ぶ中に、「ペールオレンジ」と突出して字数が多いカタカナ名が記されているのも、正直なところ変な感じだった。ピンク色を桃色と呼ぶように、幼児でも言いやすい、やまと言葉・和名はないものだろうか。といっても、ウルトラマンやポケモンと共に育った息子を思い返しても、長いカタカナ名は、子どもたちには、さほど苦にはならないのかもしれないが…。