5年ぶりに編集したブログ本が今朝届いた。Yahooから、はてなブログに移転し、新たなブログを昨年4月に書き始めたのが、かなりたまったからだ。7月末に製本作業を始めてみると、予想以上に多く、上限ページ数を超えてしまい、編集にかなり苦労した。母の入院騒動もあって作業が中断し、そのために編集データ保存期限が近づいてきて、焦りながら仕上げた。
徒然の記録や、様々な思いが一冊にまとまった本を手に取ると、やはりひときわ感慨深い。掌の上に、この1年余りの歳月を過ごした「私」が乗っているような不思議な感覚だ。
編集ツールには、オプションとして、ブログタイトルの目次をはじめ、前書きと後書きのページが設けられている(追加料金なし)。ブログ本を作成するたびに書くことにしている。人生の中のわずかな期間を切り取ったブログ本だが、「そのとき」を立ち止まって振り返るよい機会を与えてもらっている。
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まえがき
ブログ本を最後に制作してから5年余りが過ぎた。その間に私の人生も、家族も、世の中も大きく変わった。私は1年半仕事に出たあと、2018年春からは、名ばかりの個人事業主となって料理教室を再開している。息子は結婚し、今や3歳の長男がいるパパだ。娘には彼氏ができ、今もつきあいは続いている。
ブログやインターネットの世界も様変わり。10年以上利用していた老舗のYahooブログが昨年末で消滅した。昨秋、長年の悲願だった娘の生い立ちの本を、インターネットを使って製本できた。そして、このブログサイトがバーチャル書店の役割を果たすことになった。
“書店経営”のために取り組んだこまめな更新が、気づけばブログを書く楽しさに再び目覚めるきっかけとなっていた。1年余りで一冊の上限ページ数に達したほどだ。久々に製本することにした次第だ。
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あとがき
スイスやフランスでの生活は当然ながら変化に富んでいたが、現在は古巣の○○○暮らし。それにもかかわらず、自分でも驚くほど書きたいことに事欠かなかった。還暦を過ぎ、人生を振り返る地点に立っているからかもしれない。テレビ番組に感化され、ファミリーヒストリーがマイブームとなった1年でもあった。
その上、今年に入り、新型コロナウィルスが世界を襲った。人々はライフスタイルの見直しを余儀なくされたが、私の生活もまた変わった。まずは、ウォーキングを始めたことによって、健康増進はもとより、地元の自然と四季の移ろいを再発見する機会となった。その一方、コロナ蔓延と並行して起きた母の怪我や疾患のため、次第に介助・介護の生活へと移行しつつある。
ブログにはネガティブなことは極力書かないことにしているのだが、そのおかげで、ブログを書くこと自体が、ストレス解消になっていることに気づいた。これからも、いまある生活の中で、小さなしあわせをみつけて、書き綴っていきたいと願っている。
2020年10月 金木犀香る日に、
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[ここには載せなかったが、スイス時代よりも前に二冊作成したので、今回の本は10冊目となる。感慨深い。]