満開のロウバイニに、変わりゆく季節を感じた日に、もう一つ楽しい出会いがあった。水辺の梢に、エナガの群れが遊びにきていたのだ。昨夏の夕方、池から流れ出す都市型河川沿いの電線で、エナガの軍団に出くわしたことが一度あった。しかし、こんなに間近の低い所で見たのは初めてだった。
シジュウカラに似た敏捷な動きと地鳴き。日本の野鳥の中で2番目に小さいといわれる小柄で丸っこい体ゆえ、愛くるしい。息子がかつて飼っていたハムスターにどこか通じるところがある。
この間、4羽のゴイサギを見つけた中ノ島で、グジュグジュと声をたてながら、目まぐるしく枝から枝へと飛び回っていた。その“にぎやかさ”とかわいい姿に、足を止めて見入る人がわたし以外にもいた。この日は、カモたちが静かに過ごしていただけに、元気に遊び回る幼児たちのような姿は、余計に目を引いた。
ところで、すぐ近くの見晴らしのよい枝には、ゴイサギがまるで彫刻のように佇んでいた。見事なほどに対照的で、思わず微笑んでしまった。