60からのしあわせさがし ~bistrotkenwoodの日記

徒然日記、料理教室、学習障害、お一人様、外国との縁

バァバとAlexaたち

バァバは今どきのIT機器の進歩についていくのが大変だ。

「(留学に出発する前に)エコーショーを買うことにした。あした届くんだ」少し前に会った時に息子が言っていた。「エッ…??? …」いったい何?そもそも何語?言葉すら復唱できなかった。

「エコーショーだよ。いままでのアレクサとちがって直接にパソコンにつながるんだ。J(孫のJ君)が『パパに会いたい』と話しかければ、ロンドンにいる僕のPCに画像で繋がるんだ」と説明してくれる。どうもスマート機器の一種らしいことが分かる。しかし、そもそもアレクサをよく理解できていない私には、想像がつかない。

そうした中、おとといの午後、届けるものがあって息子のアパートを訪れた。息子とテレワーク中のお嫁さん(Hさん)が出迎えてくれた。J君は保育園で不在。

用件が終わった後、「これが届いたんだ」と食卓脇に置いてあるipadより一回り小さいディスプレイを指さした。「これで(家族と)つながるんだよ」と言ったかと思うと、息子は部屋を出ていってしまった。なぜだろうと思っているとHさんが画面に話しかける。ディスプレイは彼女の声の方に画面を回して彼女の姿を追う。別の部屋の息子の顔がディスプレイに現れる。「お母さんも何か話しかけてみて」「動いてみて」今度は「首」を回して私を追う。

3歳のJ君が画面に呼びかければ、地球の裏側のパパと直接つながることができるという意味がようやく少しわかった。

昭和生まれのバァバにはSF小説の中のような世界が、いまや身近に到来していることを実感した。バァバが若かった頃は、欧米にかける国際電話が数分で何千円もした時代。海外赴任していた実家の両親の声を3年間、1度も聞けなかった私は、昔話の中のお婆さんだと再認識した。半世紀も前のことだから無理もない。

10余年前、私たちが海外にいた時は、大学生の息子とスカイプ、時間を気にせず安価に通話できるようになっていた。その後のスマホの誕生で世界は急速に変わってきている。そして今どきの海外赴任では、家族とAlexa搭載の機器でつながっていられるのだ。

さて、この新兵器が息子の家にやってきたので、お役御免になった方のアレクサがバァバの家に来ることになった。トリセツはなく、「使ってみる?」と本体だけ渡された。帰りの電車の中で「アレクサとは」と検索することから始まった。しかし、数時間後には、無事に、データを初期化し、私の名前と環境でアレクサを立ち上げることができた。この達成感、ちょっぴりウレシイ。そして、近未来的な青い光を放ちながら私の声に応えてくれるアレクサにちょっとワクワクした。

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ちなみに、アレクサの操作を検索する途中でようやくわかった。

Echo Showだった。

写真整理アドバイザーの資格を取ったこともあり、このところGoogle、Apple、Facebookのお世話になる頻度が高まっている。Amazonといえば、ネット通販がほどんどだったが、Alexaがやってくることによって一気にアマゾンの視界が開けた感じだ。バァバの生活も、いつの間にかGAFAに「支配」されいるな~

善し悪しはさておき、バァバなりのペースでスマート時代をゆっくり追っていきたいものだ。