60からのしあわせさがし ~bistrotkenwoodの日記

徒然日記、料理教室、学習障害、お一人様、外国との縁

キンモクセイ

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今朝、寝室のシャッターを開けたら、緑の葉だけのはずの景色の中に、淡いオレンジ色が点々とまざっていることに気づいた。金木犀だ。

「アレッ?…」武蔵野近辺では、2週間ほど前にあちこちで甘い香りを放っていた筈だ。そのとき、我が家では咲いていなかった。夏前に植木屋がかなり強めに剪定したので、花芽が切り取られてしまったと思っていた。

もしかしたら、切られた後から大急ぎで新たな花芽をつけてくれたのかもしれない。しかし他の金木犀が咲く時期には間に合わなかったのだろう。そう思うと、一生懸命追いあげて花をつけてくれた小花たちが、いとおしくなる。

すぐあとに台所へ行ってテレビをつけたところ、ニュース番組の気象予報士が、「今年は、今になってまた金木犀が咲いています」と話していて驚いた。予報士によると、9月に急に寒くなったり、気温の変化が激しかったため、二期咲きとなったらしい。この秋は、富士山の「初冠雪」宣言も、一回目は取り消されるという珍しいハプニングもあり、異例尽くしだ。

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このところ雑務で忙しく、先週の出来事をブログにアップできないまま新たな週に突入。そして、数日後に半年ぶりの料理教室再開を控え何かと気ぜわしい。

そんなときだからこそ、番狂わせで咲いてくれたこの地味な花に小さな幸せと安堵を感じたのかもしれない。

ーーちなみに、このキンモクセイは、今の家に立て替える前の古い家があった当時のまま残っている唯一の木、我が家の長老なのだ。