一昨日、J君の4歳の誕生祝いをした。
今までの3回は我が家だったが、初めてJ君の家ですることになった。パパが留学中で不在にも関わらず、いや、不在だからこそJ君の家で。
誰もマイカーを持っていないので、たくさんのプレゼントをママ一人で持ち帰るのは大変だし、なんといっても、J君の家ではエコーショー(アレクサの一種)の画面でパパと簡単に繋がることができる。私が前日まで料理教室で忙しかったためでもあった。
ママのHさんは、ご両親の仕事の都合で幼児期を祖母に預けられて育ったので、家族でのお誕生会の経験が希薄らしい。それだけに自宅での初めてのお祝いに不安を感じていたようだ。その一方、バアバの方は、子供時代と結婚後にアメリカに住んだこともあり、パーティーは気軽にできるものと思っている。J君の家で、ただプレゼントを渡してケーキを食べるだけでは寂しすぎる。子ども時代のお誕生日の思い出は、大人になっても、キラキラ光る幸せな記憶として心のどこかに刻まれているものだと信じているバァバだ。少しだけでもパーティーっぽい雰囲気に部屋を飾りたいし盛り上げたい、しかし前日まで料理教室があるし…とバァバは悩む。
Hさんにヘリウム入りのパーティーバルーンを提案してみたが、質素堅実な彼女のテイストではなかった。そこで先週の空き時間に100均を2軒巡ってみた。現地からHさんに打診しつつ、最後はバァバの独断でJ君のリクエスト・カラーの紫を中心にバースデーグッズを全部揃えた。100均偉大なり!
当日は、2時過ぎに到着。娘と私の声を聞きつけてJ君がニコニコ顔でドアを開けて招き入れてくれる。前日に(Hさんのお父さんの)ジィジからもらったカッコいい車をさっそくトランシーバーで走らせて見せてくれた。早くもハイテンション💕
それから小一時間あまり、みんなで力を合わせて即興的なバースデーコーナーをセットアップ。「(職場の)店のセールの時にたくさん風船を膨らませているから」と手際よく風船を膨らませてくれる娘から風船を受け取っては大はしゃぎのJ君。
プレゼントも全部コーナーに飾っていよいよ記念撮影。ここで、ダメ元で買っておいた100均のとんがり帽子を取り出すと、大喜びでかぶってくれる。「魔術師の弟子」のミッキーみたい。(帽子まで100均となると、買った本人ながらバァバとしては申し訳ないような、複雑な心境…。)ホログラムで光る”カーテン(笑)”をバックにバースデーボーイの撮影タイムとなった。嬉しそうに色々なポーズをとってくれる。
そのあとはプレゼントタイム。プレゼントを開け始めたところに、ロンドンの息子が「おはよう!」と画面にポップアップ。パパとママからのファーストLEGOに大よろこびしてさっそく作品を作ったJ君は「パパ、みて!」と画面の前に持っていってかざしている。「いいのができたね〜。上手だね〜」とパパ。2020年代の海外単身赴任家族の姿を垣間見た。
全部のプレゼントを開けてひとしきり遊んだところで、お次はピザ・ディナー。電話注文して取りに行くことに。娘と二人で玄関で靴を履いていると、「J君も一緒に行く!お店、バァバに教えてあげるの」「だって、パパと一緒に行ったことあるから、知ってるよ」そして本当に徒歩10分ほどのお店まで案内してくれた。
戻ってくると、食卓には100均の菫色のミッキー模様のクロスに、紫の縁取りの紙皿。ピザ2台と、タッパーに作って持参したサイドメニュー、Hさんのお母様の手作り餃子が並んだ。いい感じ!
パパも画面の向こうで朝ごはんを運んできて(パパだけ自分で作ったお味噌汁と御飯、笑)、みんなで「おめでとう!いただきま〜す!」
フィナーレはバースデーケーキ。Hさんが厳選してオーダーしたオンリーワンのケーキ。満面の笑みのJ君のフォトが(ホワイトチョコに)焼きつけられているプレートが乗ったデコレーションケーキ。箱から出てくると、一斉に歓声が上がった。ロンドンのパパからも。バァバも食の世界に浸透する先端技術に感服・感激。
片付けやコーナーの撤去、私たちの退散までわずか5時間半のうたかたのパーティータイム。
でも、地球の裏側のパパもLIVE参加して祝うことができた特別なJくん4歳の誕生日会となった。
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そしてまた、お祝いは、金額の多寡や形式の踏襲ではなく、皆の祝う気持ちが何にも勝り、おさなごの心に届くとしみじみと感じたひとときとなった。
[※バースデーのバナーだけは、昨年のものを再利用、😃💦]