怒涛のような二週間が過ぎ、一昨日の早朝に兄夫婦が本帰国した。
私的な用事で一時帰国していた兄嫁がいったん海外に戻った9月28日の翌日から、隣の家のリフォームが始まった。築32年の二世帯住宅なのだが、兄の家族に代わって母が20年間暮らした家は、一度も手入れをしないままになっていたからだ。(兄たちは、途中2回東京勤務したのだが)
家のメンテナンスを依頼している工務店のボスが「いない間の方がやりやすいから、帰ってくるまでにやりましょう!」と言ってくれ、突貫工事が始まった。床、天井、壁、水回りの一部、内外の塗装(部屋の扉・枠、外壁、屋根)…。二軒の家はすっぽりと鉄骨の足場と白いシートに覆われ、毎日、数台の工事車が横付けされた。夕方、隣の家の中をのぞくたびに景色が変わっていた。フローリング材が積み上げられていたり、塗りかけのペンキの缶、大工道具、作業台の上には壁紙カッターなどなど、工事現場そのもの。いや、家具など残っているから、天井のペンキ塗りの直前など、すべての家具・建具に薄いビニールの養生が施され、まるで学園祭の近未来のおばけ屋敷?に迷い込んだようで驚かされた、笑。我が家も9年前に同じチームにリフォームしてもらったのだが、工期を3回に分けたし、住みながら行ったので様相はまったく違っていたのだ。
隣に住む妹としてのタスクは、建前としては朝夕の玄関の開け閉めだけ。しかし、思わぬ時に呼ばれて相談を受けたり、確認を求められたりする。あまりにも短い工期で、現場の作業工程のロジの矛盾が露呈して(同時にできない二業種以上の作業が同日に組み込まれていたり)私まで巻き込まれて喧々諤々。クライアントではないし決定権もなく、現場の管理人小屋に住むオバサンだった。
職人さんたちは、この間、休みを返上して通って来てくれた。絶対に工期を守る日本人の勤勉さを目の当たりにした思いだった。ボスをはじめ、職人さんたちの年齢層が高く、昔気質の人が多かったからなのかもしれない。
私はこの間、前回のブログで書いた9/29の伯母を招待してのランチ会に始まり、10/9から料理教室を3回開催した。半年ぶりの再開とあってただでさえ緊張気味のところ、いつもと違う環境で落ち着かない日々。先日の金曜、土曜は二日連続で開催。初日など、足場外しの日とバッティングしてしまい焦った。二日目の夕方には、まだ皆さんが残っているところで「終わりました」と呼ばれて隣の家に。その日まで残ったカーペット張りとエアコン取付けという最後の作業が終了し、リモコンなど受け取ったのち玄関の鍵を閉め、夕闇のなか門灯をつけた。
それからわずか14時間後の16日の朝7時半には兄たち夫婦が同じ玄関に立っていた!
兄嫁は、短期間のbefore-afterの激変ぶりに驚き感激していた。きれいな家に帰って来れたことを夫婦で喜んだ。
それにしても兄たちにも怒涛の二週間。兄嫁は直近に二度も緊急で往復していたし、兄も離任直前の超過密スケジュール。二人でなんとか「引き揚げてきた」感じ。
なんともはや、「ゆっくり」「ゆったり」が辞書にない一族だ、ため息。
[半年ぶりなのに、こんな景色のなか、教室の皆さんには、奥の玄関まで足を運んでいただくことになってしまった、😃💦]