60からのしあわせさがし ~bistrotkenwoodの日記

徒然日記、料理教室、学習障害、お一人様、外国との縁

日記まつり

今月半ばに、第二回日記祭という一日限定のイベントに行ってきた。下北沢にある月日屋という日記専門の本屋&カフェが主催。hatenaブログは今年からこの祭を協賛しているそうで、このイベントの案内が届いた。

秋ごろ、hatenaブログに「あなたの日常を綴ったブログを応募してください。応募作品を冊子にまとめて日記祭で配布します」とあったので、気楽に選んで送った。すると、忘れた頃に冊子に収録することになったとの知らせを受けた。選抜するほど集まったのかすらわからないが、掲載してもらえるのは素直にうれしい。当日だけ無料配布・限定冊数を先着順に配布・販売はしない・注文もできないという。

土曜日の料理教室の翌日だったが、朝から頑張って出掛けていった。せっかくならば一冊欲しい。それ以上に、他の人たちはどんな日記を書き、そしてどんな日記が選ばれたかを読んでみたかった。

線路の跡地に作られた今風の「路地」。両側に小さな飲食店やショップがブロックを無造作にずらしたように並ぶ。その前に小さな机がところ狭しと点在し、冊子に仕立てた自分の日記を積み上げて売る人々。飲食用のテーブルも置かれている。晴れ渡った空の下、人々はゆるゆると散策。足を止めて日記を売る人と会話していたり、クラフトビールや食事を友人と楽しむ人もいる。さながら大人の文化祭だ。

私はというと、まずはhatenaブログのコーナーに直行。青空店舗ではなく、屋根のある店の中に開設されていた。そしてくだんの無料の冊子をゲット。

後ろを見ると、隣接する空間でトークショーが始まっていた。主催者の月日屋の店主と日記の研究をする大学助教授らしき人。「人はなぜ日記を綴るのか?」大きなテーマながら軽やかな対談で、腰を下ろして面白く聞き入った。

非日常の不思議な午前中となった。ほどよい数の人びとが日記という共通のテーマのもとに集まり、思い思いのかたちで楽しんでいる。こんなにいいお天気の日曜日、他に行くところも、やることもいくらでもある筈なのに。それ以上に、日記を書いたり楽しんだりしている人がこれほどたくさんいること、特に、紙媒体の日記帳が今でも多種多様に存在し、愛用者が多くいることに感銘を受けた。ブログももちろん立派な日記だし、私にぴったりのありがたい記録媒体と思っている。書き続けていこうと背中を押してもらった気がする。

[四畳半ほどの月日屋では、新旧様々な日記や関連本、日記帳が売られていた]