先週、汐留のパナソニック美術館で開催されているルオー展を観てきた。結論から書くようだが、友人たちに行こうと誘ってもらってよかった。自分が、今までに接した数点の作品だけで勝手な先入観を持っていたことに気づかされた。特別展にあたり、海外の美術館や個人蔵の作品も加わって見ごたえがあった。彼の初期の作品から順を追って観ていくと興味深い。同世代の様々な画家の影響を受けながら変遷を遂げていったことがよくわかる。
そのなかでもセザンヌに傾倒し、師と仰ぎ、セザンヌが住むエクサンプロヴァンスに幾度も通ったらしい。セザンヌの死去に際しては、追悼の詩を書き、その上、セザンヌへのオマージュとして、同市内にセザンヌの噴水を製作する計画まで建ててデザイン画を起案している。(実現しなかった。）
エクサンプロヴァンス！ 過去のブログで書いたように4-5月の私のテーマの一部で、セザンヌの生家やアトリエなど、ゆかりの場所も訪れているだけに、思いがけず同じ町にスポットライトが当てられていたことに不思議な縁を感じ、感慨深かった。嬉しい気分とともに5月を締めくくることができた。
[石畳の中で発見！ 水=Aixの町として知られ、至るところに水場がある]
