60からのしあわせさがし ~bistrotkenwoodの日記

料理教室、学習障害、写真整理、外国との縁など徒然に

娘とのイタリア旅行の本意

前回ブログの翌日7/27から娘と二人でイタリアへ8日間のツアーで行ってきた。帰国直後は二人分の洗濯、旅の片づけ、そのあとはずっとアルバムづくりに没頭していた。今ごろになってようやく少し日常に戻りつつある。

さて、作成したアルバムの冒頭と末尾に掲載した文章をここに引用する。

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[冒頭] 始まりは、冬にローマから一時帰国中の友人に会ったこと。
彼女がいる間に行きたくなり、母一人でお手頃ツアーに申し込んだ。
昨年の英国旅行で体調を崩したゆきは、数年間は母とのツアー旅行はしたくないと言っていた。

ところが、イタリアと聞いたら一転「私も一緒に行く!」と、大好きな『ローマの休日』の舞台の国だから。
その後、当初のツアーが催行中止になったり紆余曲折。
結局、ゆきがチョイスしたツアーに参加。
ちなみに、ゆきのキーワードは、『ローマの休日』「ポンペイ」「イカ墨パスタとティラミス(笑)」!

[末尾〕 帰路はヴェネチアの小さな空港からローマで乗り継いで羽田まで。8/3AMに無事に帰国。

連日の猛暑の中、二人とも体調を崩さず最後までツアーを楽しめた♡

紆余曲折あって予算オーバーのツアー。そこに円安の追い打ち、冷汗

でもでも、思い切って二人で出かけてほんとうによかったと思う。

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私一人の旅だったら、再びリーズナブルなツアーをみつけるまで見送りたいところ。しかし中止の連絡が入った時点では娘は既に職場に休暇の許可をとっていた。「やっぱり思い立ったら吉日。無理してでもいくべきよ」と私の中で背中を押す声。それには訳がある。

フランスにいた11年前の夏季休暇もまた、いつもと変わらず夫の運転する車で仏南西部を楽しく旅した。その11か月後、病で変わり果てた姿となった夫はこの世を去った。まさに字のとおり、この世は常では無い、無常。それ以来「いまでしょ!」という気持ちが強まった。

実際に旅してきてみて、娘と二人のかけがえのない思い出がまた一つできた、行ってよかったと心から思う。思い出とは、人に盗まれることもなく、消えることもない。一生残る心の宝物。

そう、過去のブログで折に触れて書いてきたが、障害者の娘の成年後見人の私は、その監督人である司法書士から言われた言葉に、常に背中を強く押されている。

「娘さんにたくさんの幸せな思い出を作ってあげてください。それができるのは、あなた、おかあさんだけですよ」さらに「たとえ娘さんの老後にお金を残してあげたとしても、娘さんの幸せにはつながりませんよ」

大好きで、ビデオテープが擦り切れるほど見た「ローマの休日」の名場面に娘本人が立ち、本場のジェラートを食べ、五感で追体験することーーその喜びは、普通に海外旅行ができる健常な女性たちには想像できないほどの価値があることなのだ。お金が沢山あった方が老後の選択肢が増えるのは健常者の世界。

作成したアルバムも主役は娘。将来、楽しかったイタリアの思い出がリアルによみがえってくるような工夫をしながら作り込んだ。そもそも、私のデジタルアルバムづくりの出発点は、13年前に娘のために作った渾身の1冊。偶然の幸運が重なり、娘が私たちが当時住んでいたスイスまで来れたときの思い出を詰め込んだもの。

たまたまの理由から2年連続となったが、娘との遠いヨーロッパまでの旅はたぶんこれが最後になるだろう。

フィナーレをよいかたちで締めくくれてよかった!

[娘がガイドブックで見つけた穴場のカフェ、サイコ〜]