ミケランジェロに会いに行ってきた、笑。
いや、西洋の名だたる画家たちに会えた、という方が正しいだろう。徳島にある大塚国際美術館に行ってきたのだ。夏のイタリア旅行には大満足だったが、ヴァチカン美術館が含まれていなく、システィナ礼拝堂が観れなかったことが心残りだった。帰国直後から、代わりにこの美術館に行こうと決めていた。以前から評判を聞いていたし、生前の夫も「スゴいところらしいからいつか行こう」と言っていた。新聞広告で「4時間滞在」というツアーを見つけたので飛びついた。
そして実現した。全てが陶板によるレプリカなのでホンモノのインパクトは望めないことは承知していた。しかし美術館の総合評価は期待値をはるかに上回るものだった。特にシスティーナ礼拝堂を始め、空間全体を再現している展示は圧巻だった。普通では到底訪れることができないギリシャやトルコのカッパドキアの礼拝堂に描かれた初期キリスト教壁画まで観れてしまうのだ。
そしてまた、絵画の数と、絵の大きさに至るまで忠実に再現している事実に圧倒される。美術史に残る画家ほど、名画は世界の有名な美術館に散在している。それが「わずか4時間」でみれてしまうのだからスゴい。ゴッホの7枚の「ひまわり」はその最たる例だ。一枚は日本にあったのに大戦で焼失してしまったものという。レプリカ技術の賜物だ。
つい書きつられてしまったが、今回の訪問によって、私の今年のイタリアへの旅は完結した。