60からのしあわせさがし ~bistrotkenwoodの日記

徒然日記、料理教室、学習障害、お一人様、外国との縁

寸又峡


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奥大井川ツアーにはもう一つ目的地があった。寸又峡だ。恥ずかしながら知らなかったのだが、紅葉の名勝地として知られているそうだ。

湖上駅を堪能した後、バスの中でお弁当を食べながら添乗員から次の訪問先のルート説明があった。

最大の景勝スポットは渓谷にかかる「夢の吊り橋」。全行程は徒歩で70分余り。温泉宿街を抜けて遊歩道を進むと吊り橋に向けて下る階段がある。ここから先は一方通行なので、途中でやめて引き返すことはできない。吊り橋を渡ると300段以上の急な階段がある。足と体力に自信がない人は階段を下りずに吊り橋の遠景を望む地点まで進むことを勧める、ということだった。

今回のツアーの参加者は私以外ほぼ全員が70代以上の夫婦または姉妹。80代の夫婦も3組いるらしい。しかし、大半の人は吊り橋に向けて階段を下っていった。階段を下りきると目の前に渓谷にかかる吊り橋。渓谷が錦に染まったら日本屈指の絶景だろうと納得する。


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残念ながら紅葉はまだ六分ほど。しかしその分、訪問者は少なく、私たちのグループは自分のペースで次々と渡っていく。私も続く。若干の高所恐怖症の私は、両脇のワイヤーをしっかり握りしめ、足元をみないようしながら揺れる橋を一歩一歩。何しろ橋はスキマだらけ。私の後ろにいた添乗員さんが「お写真撮りましょうか?」といってくれたが、とても振り返ってポーズすることも、ましてスマホやカメラを渡すゆとりはない。スキマから落とすリスクも避けたい。片手をワイヤーから離して前方を一枚撮るだけで精一杯。f:id:bistrotkenwood:20241125184954j:image

ちなみに吊り橋の人数制限は10名とのこと。紅葉のピーク時には渡る順番を待つ列ができるという。

さて、渡りきるといよいよ急階段。 運動不足の女子組に加わって休みながら上る。 前方に80代の夫婦が同じペースで上って行く。皆さん、お元気ですばらしいと敬服。
上りきって周遊するように戻ってくると、色づき始めた谷間の遥か下に吊り橋が小さくみえた。 山奥の吊り橋を渡り、この高さまで上ってきたのだと思うと感動ひとしおだった。

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この旅で、新たな日本の秘境発見となった。秋晴れの湖上駅と寸又峡というすばらしい誕生日プレゼントを贈ってくれた神様と夫に「ありがとう(ございます)」と心の中でお礼を言った。