
新年はじめの書道の日には毎年、先生が希望する言葉や字を揮毫してくださる。昨年は早々と「進」の一文字をお願いしようと決めていた。ところが、今年は焦りつつも直前までなにも思い浮かばなかった。
そんな中、たびたび頭をよぎったのは「無事これ名馬」。今回、息子の滞在中に何度か発した言葉。努力・頑張り以前に大切なのは健康、無事であること。かつて夫の口からも聞いたものだ。今の息子に送りたい「名言」であり、同時に老齢期に入った私への戒めとしても響く。
ところが、いざ調べてみたら、なんと競馬由来の文言というではないか!もともとは中国の「無事是貴人」だったのを、競馬関係者がもじって発したのが今やこうして独り歩きしてしているわけだ。新年早々に競馬もないし、本来の「~貴人」は、茶道の世界では現役らしいが私とは縁遠い。
一般的には「日々是好日」をよく聞く。しかし、現在の私の心情としては「無事」をぜひ入れたい。ということで、先生にお願いして、このマイナーな方を揮毫していただいた。
息子も娘も私も、みな無事な一年を過ごしたいものだ。