60からのしあわせさがし ~bistrotkenwoodの日記

料理教室、学習障害、写真整理、外国との縁など徒然に

アメリカンパイ


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2月の料理教室で、25年以上ぶりにチョコレートクリームパイをお教えした。70代に流行ったアメリカンパイ専門店アンナミラーズで人気だったものに近い。

パティシエが作る繊細な姿と風味のケーキやタルトとは真逆のお菓子。サクッと軽い塩味のパイに、チョコのクリーム、その上にたっぷりのホイップクリーム。種も仕掛けもない直球の味と食感。

かつては日本でも買えたHersey’sのベーキングチョコレートで作ったが、今回はヨーロッパ系の製菓用チョコを使うレシピに改訂。また、便利なキッチン家電を使わずにフォーク1本で作れる方法をお見せした。と言いつつ、せっかくなのでパイブレンダーという道具も紹介。冷たいバターやショートニングを手早く均等に粉に切り込むことができる。古いアメリカのドラマでは、Pie-eating contestや顔にパイを投げつるシーンなどが登場することが物語るように、パイはアメリカ文化の一部。家電が普及する前のアメリカでは、このパイブレンダーがどの家庭にもあったのではないかと思う。ちょうど、日本の一般家庭にすり鉢があったように。

そしてもう一つ面白いのはアメリカの麺棒。真ん中が膨らんでいる。この麺棒を使うと無駄な生地をあまり出さずに丸く伸ばせる。


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パイ生地の材料とその扱い方、その際に使う道具たちと久しぶりに向き合ってみて、アメリカとヨーロッパの家庭のお菓子の違いに改めて気づかされた。最後に滞在したヨーロッパでは、町のパン屋から高級菓子店まで、バターやアーモンドパウダーの風味豊かなタルトが必ず並んでいただけに。

そして、これは東西すべての文化圏でいえることだが、古くても、シンプルでも、時代を超えて万人に愛されるお菓子や料理があると思う。