60からのしあわせさがし ~bistrotkenwoodの日記

徒然日記、料理教室、学習障害、お一人様、外国との縁

家族で新年を祝う

新年2日には、家族だけで集まって正月を祝うことができた。今年は、実母がホームに体験入居中で不在のため、娘と息子家族の5人だけとなった。夫のかわりに、三歳になったJ君が、その存在感を印象づけた、(笑)

それにしても、家長の夫が亡くなり、長老の母もいないと、こうもあちこちで手抜きになるものかと我ながら、自分の怠慢さに呆れた。それでも一応、手作りのお節料理が幾品か食卓に並び、お屠蘇で新年を祝えた。
J君にもお揃いの朱のお盆に磁器の杯。(ひんしゅくを買いそうだが)注ぎ手のついた形よい有田の醤油つぎをJ君専用の酒器に見立て、麦茶を入れて注いだ。家族とお揃いの杯を手にして、皆で新年の挨拶。J君は神妙な顔をして小さな杯をすすった。
続いてお節料理とお雑煮。
「甘いものを食べさせない」を貫いている息子家族に配慮して、甘さを極力控えて作った素朴な品々。その中で、友人たちからいただいた立派な蒲鉾や数の子が食卓を一気に上等なお正月のしつらえに引き上げてくれ、とてもありがたかった。
J君は蒲鉾をたいそう気に入り、なんと6枚!
数の子も何度もおかわり。母に新年の挨拶の電話したときには、「カズノコたべたよ」と報告していたほど。初めて経験する食感と味にいたく感銘を受けたもよう。
そしてお雑煮。実家も婚家も、違いはあるもののシンプルな関東風。その素朴さがよかったのか、大人よりもひとまわり小さい吸い物椀に用意したら、美味しそうに食べてくれた。出汁も地元の乾物屋の昆布や鰹でひいただけだったのにおかわり。
その飲みっぷりがほほえましく「まるで横綱の優勝祝い杯みたいね~」とパチリ。
f:id:bistrotkenwood:20210103154609j:plain
f:id:bistrotkenwood:20210103154351j:plain
夫もきっと目を細めて眺め、一緒に新年を祝ってくれていたと思う。
来年の新年は、世界中のコロナが収束しているだろうから、息子は留学先にいて参加できない予定だ。それだけに、貴重なお正月の思い出となった。