60からのしあわせさがし ~bistrotkenwoodの日記

徒然日記、料理教室、学習障害の周辺の子だった娘、スイスとフランス生活

日米の架け橋の食卓

コロナ対策を昨年以上に強化した中で、4ヶ月ぶりの料理教室が今日終わった。
今月のメニューとテーマは、カジュアル・アメリカンだったので、食卓もアメリカ合衆国へのオマージュ。
首都ワシントンを象徴する4つの絵柄のディナー皿を使った。両親が70年代に在勤していたときに入手したものだ。その中のホワイトハウスの皿を中央の席に据えてみた。(あとの三枚は、連邦議会、リンカーン記念堂、最高裁判所)
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ホームに入った母の残していった食器や小物類をなるべく使おうと心がけている。長年、食器棚の中で眠っていた思い出の品々に、断捨離する前に、晴れ舞台を作ってあげたいと思うからだ。
今日は菅総理大臣とバイデン大統領の初の首脳会談の日だった。お皿やアメリカのピューターたちを、願ってもないような花道から送り出すことができたように思う。

9年前の昨日のパリ

昨日、友人が、夕暮れ時の4月のパリの空の素敵な写真をシェアしてくれた。

2012-2013年頃の同時期に、その友人と私はパリに滞在していた。

添付されて届いたのは8年前の4月13日の写真。その時、友人も私もパリに住んでいたのだと、夢をのぞき込むような気持ちで写真を眺めた。

ふと、私はどんな写真を4月のパリで撮っていたのだろう?とデータを探った。

13年の4月は、郊外へのドライブの写真が中心。

ところが2012/4/15の写真にはハッとさせられた。

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前々回のフランス大統領選挙の終盤戦、最後の日曜日(だったのだと思う)。現役サルコジ大統領と当時の社会党第一書記のオランド候補の対決。

サルコジ大統領がコンコルド広場で最後且つ最大の演説集会を開催した。

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夫と私は、偶然、地下鉄駅コンコルドで下車して地上に出て、この光景に遭遇した。

マドレーヌ広場からの大通りも車両通行止めとなり、人々がまだ次々と参集していた。

一帯に溢れる群衆の熱気。

有名な彫像に上って演説を聞く若者たち。

サルコジ候補の演説に熱がこもるたびに、群衆からは勝利を確信したかのようにワーッと歓声が上がる。

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アメリカ大統領選挙の中継でも見たことがある光景だ。

しかし、なんといっても場所の重みが違うと思った。

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バスティーユと並び、フランス革命の歴史が刻まれたコンコルド広場だ。マリー・アントワネットの最期の地…

熱狂する人々に圧倒されつつ、私たちは足早にその場を離れた。
あの時に肌で感じた「パリ」を、写真が思い出させてくれた。

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周知のように、この後、サルコジ大統領は敗れ、後者のオランド候補が勝利して大統領に就任する。いずこも栄枯盛衰…

それにしても、いま見返すと、コロナというパンデミックが蔓延する前のパリの写真だと改めて思う。

現在、日本以上に深刻な状況下にあるフランスをおもうと心が非常に痛む。


 

 

早くもフレンチラベンダーが咲きました☺️

先週は寒さがぶり返した一週間だったが、桜の開花が記録的に早かったように、季節は確実に進んでいっている。
玄関先のフレンチラベンダーは、昨年よりも3週間近く早く紫のハーモニーを披露してくれている。
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近所のモッコウバラも桜たちに追随。
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去年とほとんど変わらないのは、コロナの状況。今年もまたこの美しい季節を自粛しながら過ごさなくてはならないのは、ほんとうに残念なことだ。
明日からまずは高齢者対象にワクチン接種が始まる。国民の大多数が接種できるまで、なんとか感染拡大を食い止めたいものだ。
そして、オリンピック出場内定選手が次々と決まる中、まちがっても、開催地東京のコロナ状況のためにオリンピックが中止とならないよう、国民一人一人が、我がこととして、最善の自粛努力をしなくてはならないと思う。

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⤵️一年前の4/29のブログ:

「フレンチラベンダーが咲きました♡」
https://bistrotkenwood.hatenablog.com/entry/2020/04/29/205920

アメリカのピューター(pewter)

ピューターと呼ばれる錫を主原料とする合金がある。ヨーロッパでは古くから「貧者の銀」、庶民の金属器として食器から燭台まで作られ使われてきた。

今月から有志の参加で、細々とながら料理教室を再開する。アメリカン・カジュアルがテーマのメニューなので、アメリカのピューターをテーブルのワンポイントに使ってみようと思いついた。今年始めにホームに入居した母の家を片付けていたときに出てきたものだ。
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裏をよく見ると「Williamsburg(ウィリアムスバーグ)」と彫られている。アメリカ国民にとっての「歴史ある町」だ。町全体が、明治村のように、18-19世紀当時のように復元されている。
60年代に父の仕事で東海岸に住んでいたときに訪れたのを思い出す。その時に買ったもの、または、その後アメリカの方から記念品としていただいたものなのだろう。
「handmade」とも刻まれていて、槌で打ち出した跡に温かみを感じる。銀よりも鈍い輝きが、独特の味わい深さを醸し出している。

半世紀後、夫とヨーロッパに暮らしてみると、地方の館や郷土史資料館などでピューター製品をたびたび見た。インターネットのお陰で、ヨーロッパ各地のピューター職人が新大陸に移り住み、アメリカ国内でピューターが広まったことを今回知り、納得した。

時空を経て、アメリカとヨーロッパが自分の中で繋がったような不思議な感覚にとらわれた。

努力

水泳の池江璃花子選手が見事な結果を出した。
インタビューで号泣する彼女の姿を見て、ともに涙を流した人は多いと思う。

「どんなにつらくてもしんどくても、努力は報われるんだと思いました」

同じような言葉を発した有名人は過去にもいたと思う。しかし、今日の池江選手の涙と言葉ほど私たちの心を揺さぶったことはないかもしれない。
素晴らしかった! ほんとうによかった!
神様はちゃんと見ていて、その努力に報いてくださるのだ。

「……やはり努力という二文字は人生において欠かすことができないものだと改めて心に刻んだ次第です」
実は、これは4/1の息子の言葉。長い道のりだった留学試験で、第一志望校から合格通知が深夜3時に届いたことを親戚に報告するメールに書いていた。
池江選手の言葉と並べて記すなど、おこがましいと承知しているが、息子の言葉もまた、真実だと思う。
それぞれの人間にはその人間の器というものがあって、自分の力量の限界まで挑戦するには、並々ならぬ努力を要すると思うからだ。

「努力」という二文字が、普段以上に心に響いた数日間となっている。

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ところで、唐突だが…
今日は、キリスト教の復活祭の日曜日。
一週間前に孫が来た時の他愛もないスナップ写真も掲載する。

「復活を祝福する日」、偶然ではあるが当てはまらなくもない。

『そらまめくんのベッド』

皆さんは、空豆に火を通す時、焼く派、茹でる派どちらですか?
息子家族が来た日曜日の夕食に出すため、空豆を買っておいた。お嫁さんとの会話で、彼女の実家は「焼く派」だとわかった。我が家は「茹でる派」。
お風呂から先に上がってきたJくんとパパにむいてもらうことにした。テーブルのところで剥き始めたふたり。「フワフワだね~」「フワフワしてる~」と連発しているJ君の声が台所まで聞こえてくる。
「じょうずにむけてる?」と私もJくんの手元をのぞきにいく。
「バァバ、さわって。ほら、フワフワ!」
「フワフワだよ💕」
パパが開いた鞘のなかに指を入れ、豆をそっとつまみ出しながらJ君が言う。
「ねっ、フワフワなの!」とさやの内側のワタの部分を撫でながら、私を見上げるJくんのまなざしはやさしい。私もJくんにならって撫でてみる。
「ほんとだ、フワフワ!そらまめさん、気持ちよさそうね~💓 ママが来たら、ママにも見せてあげなくちゃね♪」とバァバ。
まもなくやって来たママに、J君は嬉しそうにフワフワの発見を教えてあげている。

台所の私のところに手伝いに来てくれたお嫁さんが「『そらまめくんのベッド』っていう絵本、知ってますか?そらまめくんのベッドはフワフワで、そらまめくんの宝物っていうかわいいお話なんです☺️」と解説してくれた。

J君は、絵本を読んでもらって、幼児なりに「フワフワ」に想像を膨らませていたのだろう。そして今回、本物のそらまめくんと、それを包むワタに触れて、図書館で借りた本の記憶がよみがえり、心ときめかせたようだ。ママは「焼く派」だから、このみずみずしいワタは、Jくんには初めてだったようだ。

息子家族が帰ったあと、さっそく検索してみたら、かわいい表紙の絵本にヒット。「こどものとも」傑作集に選ばれている一冊で、あらすじを読むだけで心がほっこりし、ワクワク感も高まる。
良い絵本は、おさなごの純真な心にまっすぐに届き、豊かな感性を呼び覚ましてくれる。
そして、そんな幸せな気持ちをお裾分けしてもらえるのがバァバの特権なのかもしれない💕

福音館のHPより:
https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=743

小さなお花見🌸

今朝、2階に上ってくると、二つの桜が私を迎えてくれた。

まずは階段正面の三輪の桜。
孫のJくんがプレゼントしてくれたものだ。
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昨日、息子家族が遊びに来てくれた。
玄関扉を開けると、三歳のJくんがニコニコしながら「バァバ、はい!」と桜の花三輪を差し出してくれた。
「サ・ク・ラ。いっぱい、イッパイあったよ!」
前日の強風で花ごと吹き飛ばされて道端のそこここに落ちているのを私もみた。
「わ~、うれしい!Jくん、ありがとう✨💕
Jくんのおうちの回りにもきれいなサクラがたくさん咲いてるのかな?」
「Jくんのおうち、サクラないの」
「おうちの近くの小さな公園にも咲いてないんだ…」
「ないの…」とちょっと悲しげに首をふる。
さっそく小さな器にいれた。先月求めたコースターの絵柄がサクラだったことを思い出し、添えてみたらピッタリ!
吹き飛ばされて二日たった花は、今朝になるとかなり弱っていたが、それでもその可憐な姿に心引き込まれた。
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もうひとつの桜は、ダイニングの窓辺。
四年前のまだ寒い季節に友人からいただいた桜の盆栽。
昨年までは美しい花を鉢一杯に咲かせてくれていたのに、なぜか今冬の間に、枝の半分以上が枯れてしまいショックを受けていたところだった。
わずかに生き残った二本の枝先の花芽が、今朝になって一気に色づき膨らんでいたのだ。瀕死の株だけにいっそういとおしい。

どちらもわずか数輪。
でも、私にとっては今年一番のお花見だ。