「(帰国中の)平日は仕事します」と息子はラインに書いていた。コロナよりもずっと前に夫を亡くしている昭和育ちの妻&バァバは、仕事=出勤=日中留守と思い込んでいた。まして一年ぶりの帰国で、夜もだれかと外で食べてくる日が多いだろうと。
これまた予想は大きくはずれた。会社に出向いたのは3日間、夜は2回だけ。
他の日はそれほど仕事をしなかったか?ーーいえいえ、とんでもなくたいへんそうな日々。2台のPCで夜7時ころから明け方の3時、4時までロンドンと繋いでテレワーク・テレ会議。日中の起きている時間はPCと向き合い、パタパタと打っている。
地球の裏側とオンタイムで繋がることができる社会の中で働く大変さを、初めて身近なこととして痛感した。
リアルで仕事に出かけた最初の夜、息子の好物の鮎の新鮮なのを見つけたので買って帰って串を打っていると「これから仕事があるから夕食は(夜)11時にたのむ」と一言。「えーっ⁉」「昼間は会社、夜はロンドンの仕事なの~?」…結局自分は一人先に焼いて他のおかずと食べ、夜11時に再び焼きたてをだす。また別の日は「今日は(夜)10時。11時から別のミーティングがあるから10時でたのむ」。この日は彼の好物No.1の私流の餃子を10時ジャストに焼き上げた。仕事を控えているからビールも飲まずにお茶だけで食事を済ませてPCの前に戻っていく。
在宅ワークの日は、何時に起きてくるかわからないので朝食はセルフ。ロンドンでは贅沢品の納豆と作り置きの常備菜をお好きなだけどうぞ…。
そうこうしているうちに孫たちや娘も集まる週末に。Hさんたちは2泊するというので段取っていたら、1泊で切り上げて食事のあと実家に戻ることに急遽変更(致し方ない理由あり)。買い物ミッションを終えた家族4人が17時に帰宅→お風呂→全員でボードゲーム→19:00乾杯&夕食&デザート→21時にタクシーで実家にむけて出発。
日頃の気ままな一人暮らしから一転して、クライアントの要望に合わせて用意するプライベートシェフのような日々、笑。
と言ってもバァバだから、せっかくの数少ない機会だとおもうと、孫たち、息子、Hさん、娘それぞれの好物や、日本でしか食べられない食材や料理を食卓に並べたくなる。もちろん、孫たちと遊んでたのしむ時間も最大限確保するように努める。
日頃の料理教室で、時間との闘いの中で料理を仕上げるすべを鍛錬しておいてよかったとつくづくと思った。
同時に、息子家族のロンドン生活に思いを巡らせるにつけ、巷でよく言うライフワークバランスの取り方はそう簡単ではないだろうと想像し、息子にも、Hさんにも、子どもたちにも、心の中で「ごくろうさま」と頭を下げていた。
こんな日も:孫たちのパスポート更新で都庁へ