昨日のウェールズ戦を見ていて、選手たちのユニフォームのロゴマークが何の模様なのか気になった。
日本は桜、アイルランドはクローバー、スコットランドはアザミ、南アフリカは鹿、イングランドは薔薇。ウェールズは?
するとテレビ画面に、ウェールズを応援する観客席で、黄色い水仙のかぶりものから顔を出している人たちが映った。水仙だったのだ。
素晴らしい試合だった。
しかし水仙たちの応援むなしく、ウェールズには残念な結果となってしまった。だが試合終了直後、敗者たちにも、惜しみない大きな拍手が贈られた。
母と二人で観戦した私はというと、試合のあと、食卓の脇の引き出しの奥の方に手を伸ばした。
コレコレ!
1950年代に英国勤務した身内から、ずっと以前にもらった小さなデミタススプーン。数ヵ月前に偶然磨いたのだが、そのときはなにも考えずにただ黒ずみをとった。
スコットランド、ウェールズ、イングランド、アイルランドの四本セット。
右ハンドルの国よりも地域限定だが、決勝トーナメント進出のチームの名前が見事に並ぶ。
ラガーマンたちとは真逆の、華奢で小さなスプーンたち。
初めてまじまじと眺め入ってしまった。
エンブレムもまさしく同じ!
水仙もくっきりと浮き上がっていた。
決勝戦進出できたのは、たったの一本。
一週間後、どんな結果となるだろう?