60からのしあわせさがし ~bistrotkenwoodの日記

徒然日記、料理教室、学習障害、お一人様、外国との縁

「パパ様」

「パパ様」が帰ってゆかれた。
カトリック教徒でない者にとっても、大きな感動と余韻を残して。

東京ドームで行われたミサに(抽選に当たって)ご夫婦で出席されたカトリックの友人から、感動的なミサだったとのメールも届いた。「パパ様」が入場された瞬間から、放たれる慈愛に満ちたオーラに涙がこぼれたという。
最終日の昨日、イエズス会の日本の拠点である上智大学で、若い学生たちへ語られたメッセージと映像をみて、再度心打たれた日本人は多かったと思う。

サミット国の過半数は、キリスト教世界の国だ。カトリック教徒が少数派の国も多いが、歴史を遡ってみれば、カトリックの持つ影響力は否定できない。
それだけに、日本から発した教皇のメッセージは、国際社会にも届くことだろう。
前回も書いたが、理想と現実の溝は、まだまだ大きいと思うが…。
それでも、ローマ教皇は、国家元首、王族・皇族とは別次元の特別な存在なのだと改めて思った。もちろん、神道、仏教、イスラム教など、それぞれの宗教の最高位の方々も同様だと思うが、世界に占めるキリスト教信者の総人口数の違いが大きい。

最初に戻るが、「パパ様」は、信者の間での教皇の愛称だという。Pope(英語) Pape(仏語)に由来するのだと思う。
信徒でなくても「パパ様」とお呼びしたくなる温かな慈愛に満ち、清貧を体現されたようなお方だと感じ入った。清貧で知られたアッシジの聖フランシスからお名前をとられたお方だけあると……

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[今朝のニュースで、教皇の帰路の機中からの言葉が報じられた。
若い頃から、一度は訪問したいと思っていた広島と長崎に訪問できたのは非常に意義深かったと。
長崎は、被爆地であると同時に、キリスト教徒迫害の歴史を持つ地として。
広島は、世界最初の核兵器による被爆地として。]