60からのしあわせさがし ~bistrotkenwoodの日記

徒然日記、料理教室、学習障害、お一人様、外国との縁

「法王」or「教皇」?

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一昨夜、日本へご到着されてからわずか48時間あまりの間に、教皇フランシスは、被爆地長崎と広島を訪問、ついで、今日は、東京ドームでおミサ、天皇陛下との会見、安部総理との会見、その他、数多くのスケジュールをこなされた。
オバマ大統領の広島訪問と演説は日本国民の心の琴線にふれるものだったが、国家元首とは別次元の偉大な存在であるローマ教皇は、その言動の意義と重みに特別なものがあると、映像を拝見しながら思う。

ところで、23日深夜に前回のブログを書いた後、新聞やNHKニュースなどを見ていて疑問に思ったことがある。

ローマ法王なのか?ローマ教皇なのか?

二つの名称が混在していた。

60歳代の人間にとり、また、かつてカトリック系の大学に通い、講義でも西洋キリスト教世界の歴史を学んだ者としては、歴史や机上の学問では「教皇」、現在、法王庁のトップにおられるのは「法王」と無意識のうちに区別していたように思う。

さっそく検索してみた。
インターネットの内容は鵜呑みしてはいけないというが、辞書、NHK、その他に照会した結果を記した下記のサイトは、説得力があったので、その結論部分を引用したいとおもう。

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https://m.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5dd4af59e4b0e29d727ba8bc

・日本とバチカンの国交樹立当初の定訳は「ローマ法王」

・駐日のバチカン大使館の設置時に「ローマ法王庁」という名称で申請され、これを受けて日本政府は「法王」の呼称を用いて、メディアもそれに倣う

・日本のカトリック教会の中でも「教皇」「法王」の両方が使われていた

・日本のカトリック教会が1981年、「ローマ教皇」に統一

・日本政府はそのまま「法王」と表現し、メディアも既に浸透していた「法王」を継続

・「教皇」「法王」の2つの呼称が生まれる

・日本政府が呼称を「教皇」に変更すると発表

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なるほど、と思う。
最後の点だが、日本政府は、教皇訪日直前の11/20に「教皇」に変更すると発表したとのこと。
チェックしてみると、ネット上の11/18付のNHKWebニュースでは、まだ「法王」。現在は「教皇」。

前回のブログで私自身、教皇と法王と混ぜて書いてしまい、耳に聞き慣れた「法王」に統一した。それだけに、上記の経緯を知ってようやく納得できた。

それにしても、来日されてからの、ご高齢の教皇の過密スケジュールには敬服し、申し訳なくなってしまう。
気温30℃以上のタイから氷雨降る日本へと移動されているのだ。
どうかご体調を崩されませんようにと、誰しもが祈るきもちで一杯だと思う。
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[残念ながらヴァチカンは訪れていない。
写真は、フランスのブルジュの大聖堂。シャルトルとほぼ同年代、ユネスコの世界遺産にも登録されている]
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