60からのしあわせさがし ~bistrotkenwoodの日記

徒然日記、料理教室、学習障害、お一人様、外国との縁

聖ルチア祭

Nobel Weekに便乗して、スウェーデンつづき。

明日12/13は聖ルチアの日だ。
スウェーデン始め、北欧諸国(とイタリアの一部)では、聖ルチア祭を祝うという。
祝日ではないが、国によっては、クリスマスと同格かそれ以上の位置を占めているらしい。
北欧の中でもスウェーデンが中心的らしい。

その年の聖ルチアに選ばれた女の子が、天使のような白い衣装を着て、頭にロウソクがついたリースを乗せて行うセレモニーだ。

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[ストックホルムの旧市街を歩いていたときに、思わず足を止めたショーウィンドウ]
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私がこのお祭りを初めて知ったのは、10年ほど前のスイスのベルン市で。
親しくしていたスウェーデン大使夫妻がこのお祝いをするからと呼んでくださった。
玄関を入ると、普段以上に室内が暗い。それでも一面IKEAのクリスマスグッズで飾られていて華やかだった。
いよいよ聖ルチアのセレモニーが始まると照明が消された。
中央の扉から、何本ものロウソクが灯されたリースを被った中学生くらいの金髪の女の子が登場。
厳かに歩みを進めながら、スローテンポでサンタルチアの歌を歌っている。
後から、同じ白い衣装に身を包み、手にロウソクをもった、もう少し年齢が低い少女たちが歌いながら続く。ロウソクの冠は先頭の女の子だけ。
手に持つロウソクの光によって、少女たちの顔は透き通るように白く浮かび上がり、両頬には金髪がかかる。
日本人の私にとっては、今までみたことない、幻想的な光景に映った。

冬至の時期、一日の中で暗い時間がとても長い北欧の人々にとって、光と炎には、日本人の私たちには想像できないほど大切な意味合いがあるようだ。

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ストックホルムに滞在されている吉野彰さんのご家族も、たくさんの行事の合間で、地元の人たちが大切にしている聖ルチア祭を明日楽しまれるだろうか。