60からのしあわせさがし ~bistrotkenwoodの日記

徒然日記、料理教室、学習障害、お一人様、外国との縁

バード熱、再燃?

カルガモのヒナたちのお陰で、フリーズ状態だったバードウォッチング熱が再燃した。

一昨日は終日雨だったが、雨が上がった夜の10時頃、ホトトギスの鳴き声が窓の外から聞こえてきた。たった一回きり。

この季節のわずかな期間、ホトトギスがこの辺りを通過していくとかねてより聞いていたので、空耳ではないかもしれない。しかし、こんなに遅くに???

昨朝、池でヒナたちに会ったあと、なんとも運がいいことに「ホトトギスがこの時期、それも夜に鳴くこともあるかもしれませんね。特に昼間ずっと雨が降っていたから、止むのを待って鳴いたのかも」という専門家の意見を聞くことができた!

野鳥図鑑画家の第一人者である谷口高司氏の奥さんからだ。

公園の入り口脇に公園事務所があるのだが、その前を通ったら、窓越しに鳥たちのイラスト画が何枚も展示されているのが見えた。谷口氏の絵だ。

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案内板を見ると昨日が個展の初日。9時過ぎだったので思わず足を踏み入れた。

谷口氏はこの土地で生まれ育ち、親の代からの床屋の後を継ぎつつ、日本野鳥の会の重鎮となって活躍されている方だ。早春に参加した地元の野鳥観察会でも講師を務めてくださった。我が家には、同氏が描 いた野鳥ハンドブックもあり、息子が小学生の頃、それを持ってバードウォッチイングに行ったりした。

今回の作品展は、この公園で出会える鳥たちが中心で、その中には子育て中の鳥たちの絵が何枚も展示されていた。もちろんカルガモ親子も。絵に添えられた谷口氏のバード愛あふれる解説を読みながら一点ずつ鑑賞していると、谷口氏の奥さんが出てきてくださった。春の観察会とその後に訪問した別の場所での個展でお会いして以来3回目だ。野鳥の話から地元の話まで、いつも楽しく語ってくださる楽しい方だ。私以外の来訪者ゼロだったので、昭和の時代の地元の話で盛り上がった。その時に冒頭のホトトギスの質問をすることができたのだ。

わずか2日の間に、カルガモのヒナと、ホトトギスと、谷口氏の奥さんとの再会!

バード熱に火かつくわけだ、笑。

[上の谷口氏の絵は、地元の池のイメージで描かれている。飛び立つカルガモと、水に飛び込むカワセミの間から、遠くにカルガモ親子が描き込まれている]

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[karugamo update:  今日のカルガモ]

※実は、夫と息子は、2008年に私たちがスイスに転勤するまで、谷口理髪店でずっとお世話になっていた。

昭和のままの木調の内装。表には赤と青の螺旋の床屋のシンボル。そして、ガラス扉の横にはタバコを売る窓まであった。

このレトロな雰囲気と谷口氏の優しく穏やか人柄を、夫はとても気に入っていた。

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