60からのしあわせさがし ~bistrotkenwoodの日記

徒然日記、料理教室、学習障害、お一人様、外国との縁

特別な二冊のブログ本


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前回のブログで、旅のフォトアルバム1冊とブログ本3冊を2週間ほどで一気に作成したと書き、前者2冊の写真を載せた。昨日、残りの2冊が届いた。10年間ずっと手つかずだったブログたちだ。その特殊性から、ベルン・パリ時代とも最近の3冊とも違う表紙を選んだ。一巻目は「Paris to Tokyo 2013」。書籍化がストップしたままだったパリの最後の2か月と、8月の極秘裏の帰国からその年の終わりまでのブログ。言い換えれば、夫の病気を知る前までの日々、そして帰国直後からの家のリフォームや12月のフランス政府からの叙勲式などもあり、異例尽くしの日々の記録だ。

二巻目は「 Tokyo 2014-2015」。元日早朝の宮中参内の支度から始まり、5年ぶりの日本のお正月についての記述が月半ばまで続いている。そして1/25のブログ「突然の宣告」(宣告は忘れもしない1/22)。ブログの景色が一瞬にして変わる。この日は、息子が当時同棲していた(のちに伴侶となる)彼女と住むために引っ越して出て行った日ーー息子の「巣立ちの日」ーーでもあった。ここから5ヵ月は激動を超えた日々。そのようすが、主に私自身のメールのコピペという形でブログに刻まれている。夫の他界後もまた、弔問客の波は1年半以上絶えず、その間に秋の偲ぶ会、一周忌に合わせた夫の追悼論文集と夫の著書の改訂版の出版記念会。そして2015年9月19日に夫が最後の職務で関わった安保法案が成立。更に9月26日に息子たちの結婚披露宴。――ジェットコースターに乗っているような1年9ヵ月だった。二巻目はここまでを収録して印刷可能ページ数に達してしまった。

――夫が亡くなって10年。二巻目の「まえがき」の書き出しがすべてを語っている。

>>ようやく「あのころ」のブログを編集するところまで心も時間もたどりつけた。