60からのしあわせさがし ~bistrotkenwoodの日記

徒然日記、料理教室、学習障害、お一人様、外国との縁

鉄道の日に


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おとといの10月14日は鉄道の日。

その日にあわせて新宿の小さなギャラリーで開催されている「列車で行こう!鉄道王国スイスの旅」という写真展に行ってきた。数日前に友人が「スイス在住歴があって乗り鉄のあなたは関心があるかと思って」と写真展の記事が一面トップに掲載された毎日子供新聞をくれたのだ。見た瞬間から「大好きなスイスと鉄道に会いにいきたい!」と思った。地元での月曜の予定が思いのほか早く終わったので、チャンス!とばかりに都心へ向かう電車に飛び乗った。

同展は、鉄道写真家櫻井寛氏による作品の写真展だ。記事によると同氏は世界中の鉄道写真を撮ってきているそうだが、スイスへ足を運んだ回数がダントツに多いとのこと。会場に入ると受付で男性がにこやかに迎えてくださったのだが、なんと櫻井氏ご本人と分かりびっくり。

暗いギャラリーには、赤・青・白・緑のコントラストが鮮明な写真たちがスポットに照らされて浮かび上がっていた。そう、スイスの鉄道は、雪に覆われた山々と牧草地や森に映えるよう、赤い車両が多い。マッターホルンの鉄道の薄茶などもあるが、ユングフラウ鉄道の赤と黄色、氷河特急の赤と白を始め、圧倒的に赤色が多い気がする。

一部屋だけのギャラリーのため、展示点数は決して多くなかったが、一点一点に丁寧な解説が添えられている。鉄道への愛が溢れ出ている文章。そしてまた、路線の位置を示す克明なスイス地図も随所に添えられていた。2年半のスイス在住の間、夫と共に冬のスキー、夏のトレッキング、そして各地方への旅行を重ねただけに、地図を確認しながら一点一点の懐かしい地名や景色をたどった。

櫻井氏が編集した動画も流されていたが「30分ほどかかりますが、よかったらご説明しましょう」と画面の前の長椅子を指差しながら櫻井氏。「喜んで!ぜひお願いします」と私。映像と共に10年余り前の記憶の中にワープし、スイス国内を再び鉄道で巡っているような気分になった。無性になつかしかった。

最後に、付記すべき嬉しいことがもう一つ。その日の朝、ラインで対話していた友人Kさんにこの写真展の情報をシェアしたところ、できたら行ってみたいとの返事。そして、私がギャラリーで写真に吸い込まれているとき、とつぜん背中をポンと叩く人。振り向くとそこにKさん!偶然にも同じタイミングでの訪問となった。息子さんがかつて鉄道マニアだったからと、スイスと鉄道への私の熱い語りと、30分の動画視聴に付き合ってくださり、一層幸せでたのしい時間になった。

Kさん、ほんとうにありがとう!♡


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