60からのしあわせさがし ~bistrotkenwoodの日記

徒然日記、料理教室、学習障害、お一人様、外国との縁

ミミズ取りーーkarugamo update

4日ぶりにカルガモ親子に会えた。週末にウォーキングができず、昨日は行ってみたが、池が静まり返っていた。今日も一周目には見当たらなかったので、遂に引っ越してしまったのではないかと心配した。カルガモは引っ越す習性があることで有名らしい。「カルガモ」の絵と名称がついた引っ越し業者があるほどだ。

二周目を歩いていると、先日と同じように、親鳥と子ども5羽で、大木の足元の落ち葉の下をしきりにあさっていた。朝の木漏れ日のおかげで、前回よりも背景に埋没せずに、コガモが浮き上がって見えた。立ち止まてしばらくコガモの動きを追った。

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コガモたちがくちばしでせわしなくつついていると、ときおり誰かが太くて長いミミズを引き当てる。「ミミズ、見~っけ!」くちばしの両脇から太いミミズが垂れ下がっている。すかさず近くにいる兄弟が「ちょうだ~い!」とくちばしを伸ばしてくる。「あげないもん。ぼくがみつけたんだ!」とミミズをくわえたまま、一目散にその場から逃げ出す。二羽ぐらいに追いかけられながらも、すこし離れた場所で立ち止まって大急ぎで戦利品を呑み込む。相手の方がすばしこいと、引っ張り合いになったり、横取りされてしまうときもある。ミミズが引き上げられるたびに100分の一秒単位のバトルが繰り広げられる。「そんな取り合いをしないで、お互いに少しずつ離れて自分のエサを探しなさい」とお母さんは(もちろん)言わない。コガモたちは、水の中では遠くまで一羽で行ってしまうことがあるのに、陸の上では、つかず離れず密集している。天敵から身を守る知恵なのだろう。その分、ミミズ取りバトルは激しくなる。

斜面を集団で登って、かなり奥地までミミズ探しに行っていたお母さんとコガモ、突然、お母さんを先頭にサササっと斜面を駆け下りてきた。下りながら一列のフォーメーションが出来上がっている。道端の鎖をくぐって人間の遊歩道を横断。と思いきや、ジョッギング中の若い女性が保護色のカモたちに気がつかず、遊歩道を走り抜けた。「ストップ!」お母さんがピタッと止まり、子どもたちもそれに倣う。

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人間が走り去ると、また早足で横断。そして隊列を崩さないまま、次々と水の中に滑り込み泳ぎ去っていった。

みていて飽きないカルガモ親子だ。

 

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