今朝、2階に上ってくると、二つの桜が私を迎えてくれた。
まずは階段正面の三輪の桜。
孫のJくんがプレゼントしてくれたものだ。
昨日、息子家族が遊びに来てくれた。
玄関扉を開けると、三歳のJくんがニコニコしながら「バァバ、はい!」と桜の花三輪を差し出してくれた。
「サ・ク・ラ。いっぱい、イッパイあったよ!」
前日の強風で花ごと吹き飛ばされて道端のそこここに落ちているのを私もみた。
「わ~、うれしい!Jくん、ありがとう✨💕
Jくんのおうちの回りにもきれいなサクラがたくさん咲いてるのかな?」
「Jくんのおうち、サクラないの」
「おうちの近くの小さな公園にも咲いてないんだ…」
「ないの…」とちょっと悲しげに首をふる。
さっそく小さな器にいれた。先月求めたコースターの絵柄がサクラだったことを思い出し、添えてみたらピッタリ!
吹き飛ばされて二日たった花は、今朝になるとかなり弱っていたが、それでもその可憐な姿に心引き込まれた。
もうひとつの桜は、ダイニングの窓辺。
四年前のまだ寒い季節に友人からいただいた桜の盆栽。
昨年までは美しい花を鉢一杯に咲かせてくれていたのに、なぜか今冬の間に、枝の半分以上が枯れてしまいショックを受けていたところだった。
わずかに生き残った二本の枝先の花芽が、今朝になって一気に色づき膨らんでいたのだ。瀕死の株だけにいっそういとおしい。
どちらもわずか数輪。
でも、私にとっては今年一番のお花見だ。