皆さんは、空豆に火を通す時、焼く派、茹でる派どちらですか?
息子家族が来た日曜日の夕食に出すため、空豆を買っておいた。お嫁さんとの会話で、彼女の実家は「焼く派」だとわかった。我が家は「茹でる派」。
お風呂から先に上がってきたJくんとパパにむいてもらうことにした。テーブルのところで剥き始めたふたり。「フワフワだね~」「フワフワしてる~」と連発しているJ君の声が台所まで聞こえてくる。
「じょうずにむけてる?」と私もJくんの手元をのぞきにいく。
「バァバ、さわって。ほら、フワフワ!」
「フワフワだよ💕」
パパが開いた鞘のなかに指を入れ、豆をそっとつまみ出しながらJ君が言う。
「ねっ、フワフワなの!」とさやの内側のワタの部分を撫でながら、私を見上げるJくんのまなざしはやさしい。私もJくんにならって撫でてみる。
「ほんとだ、フワフワ!そらまめさん、気持ちよさそうね~💓 ママが来たら、ママにも見せてあげなくちゃね♪」とバァバ。
まもなくやって来たママに、J君は嬉しそうにフワフワの発見を教えてあげている。
台所の私のところに手伝いに来てくれたお嫁さんが「『そらまめくんのベッド』っていう絵本、知ってますか?そらまめくんのベッドはフワフワで、そらまめくんの宝物っていうかわいいお話なんです☺️」と解説してくれた。
J君は、絵本を読んでもらって、幼児なりに「フワフワ」に想像を膨らませていたのだろう。そして今回、本物のそらまめくんと、それを包むワタに触れて、図書館で借りた本の記憶がよみがえり、心ときめかせたようだ。ママは「焼く派」だから、このみずみずしいワタは、Jくんには初めてだったようだ。
息子家族が帰ったあと、さっそく検索してみたら、かわいい表紙の絵本にヒット。「こどものとも」傑作集に選ばれている一冊で、あらすじを読むだけで心がほっこりし、ワクワク感も高まる。
良い絵本は、おさなごの純真な心にまっすぐに届き、豊かな感性を呼び覚ましてくれる。
そして、そんな幸せな気持ちをお裾分けしてもらえるのがバァバの特権なのかもしれない💕
福音館のHPより:
https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=743