今月の教室のテーマはアルザスだった。メインはアルザス風ザワークラウトの煮込み、そしてテーブルはアルザス一色。
アルザス地方はフランスの東北部に位置し、スイスとドイツと国境を接している。今でこそフランスの一地方だが、ドイツ領だった時代もある。そのため、ドイツ系の食材を使っ郷土料理があるわけだ。
ジュネーブに住んだ1980年代には、娘と三人で、また義母との旅行途中で訪れた。ベルンに住んだ2009年以降には、公的にもプライベートでも何度か訪問したし、息子と三人で一泊旅行したのもよい思い出だ。夫の青春の地であるプロヴァンスに継いで訪れた回数が多い大好きな地域だ。
ベルンで普段用としてさんざん使ったテーブルクロスを久しぶりに引っ張り出した。同地方の中心であるストラスブール在住の友人に昨年もらったペーパーナプキンも典型的なアルザス柄でぴったりマッチ。かつて夫と現地で買ったグラスはアルザスワイン用。淡い色合いの同地方のワインを、目でも香りでもおいしく楽しめる緑色のステムと形状。そして我が家で30年以上作り続けているザワークラウトの煮込み。
寒い季節にスペアリブの旨味とコクをしっかりと吸ったこのザワークラウト煮込みを食べると身も体も温まり、「これで寒さにも風邪にも負けないぞ!」と思ったものだ。
今月もまた、私自身の思い出と「好き!」をみなさんに押し付けてしまったな~