60からのしあわせさがし ~bistrotkenwoodの日記

徒然日記、料理教室、学習障害、お一人様、外国との縁

ウルスリの鈴

春の訪れといえば、思い出す本がある。

『ウルスリの鈴』という絵本の名を聞いたことがあるだろうか?

スイスの絵本作家、アロイス・カリジェの代表作であり、彼はこの作品で第一回国際アンデルセン賞(画家賞、1966)を受賞した。

ある小さな村に住むウルスリという少年の物語。

スイス東部のエンガディン地方では、3月1日にチャランダマルスという、男の子たちによる雪追いのお祭りがあるという。

少年たちは、大きなカウベルを鳴らし、歌を歌いながら家々を回る。冬の邪悪な精霊を追い払い、春の訪れを祝うお祭りだそうだ。

小柄なウルスリは、一番大きなカウベルを持ちたくて、夏の山小屋まで、雪深い中を、大きな鈴を取りに行くという勇気と冒険のお話。

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日本にも、それぞれの地方の、春を迎える伝統行事があると思う。

古今東西、人々は春の訪れを切望し、自ずと祭や行事が生まれていったのだと思う。

いつの世も、春は待ち遠しい。

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※いずれまた書こうと思うが、私にとって『ウルスリの鈴』は特に思い出がつまった絵本だ。

ベルンのお店で、ウルスリの絵柄の飾り皿を見つけた時は嬉しくて、思わず全部買ってしまった。中央の絵が、絵本の表紙だ。