60からのしあわせさがし ~bistrotkenwoodの日記

徒然日記、料理教室、学習障害、お一人様、外国との縁

思い出のかたち、レースのクロス

ヨーロッパの伝統工芸品の一つであるレースについて、ほとんど知識がない。ただ、二度ヨーロッパに住んだおかげで、各地のレースに触れる機会を得ていたと今になって思う。
母の物を片付けていたら、テーブルクロスやドイリーがたくさん出てきた。その中に、フランスのル・ピュイ製のボビンレースのテーブルクロスがあった。かつて80年代に、スイス・ジュネーブに住んでいた私たち家族と母とで、フランス南部、南西部を1500キロほど走る自動車旅行をした時に、有名な大聖堂を見るためル・ピュイを訪れた。その際にレースに出会い、母が求めたものだ。
レースと言えば、純白でエレガントなものを連想するが、ル・ピュイのは、十分に手は込んでいるが、きなりでどこか素朴な雰囲気が漂う。一説には、フランスのレースの中で最も歴史が古いものの一つであるらしい。
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隣の家で不要になって引き取ったばかりの円卓にのせてみたらぴったり!普段から使うことにした。
今までだったら、来客の時にだけ登場させたと思うし、自分一人の寝室で使うなど考えなかったが、タンスの肥やしにするくらいならば使おう!と決めた。朝に晩に目のなかにそっと入ってくる。その都度、旅の思い出が脳裏に甦り、優しいレースの風合いに心豊かな気分になる。
思い出の品でプチ贅沢、いいものだ。

ちなみに、日々ものを置くので、近くのホームセンターで厚みのある透明ビニールを買い、円形にカットして表面を覆って保護した。
やっぱり庶民・主婦感覚からは抜け出せない、苦笑😃💦