今月の料理教室が昨日無事に終わった。11月末に部屋の中をクリスマスのしつらえにするところから始まり、料理の試作や盛り付けなど、試行錯誤しながら本番を迎える。飾りで買い足すのはほんのわずか、残りは既に持っているクリスマスグッズを駆使してテーマと色を変えようとするのだから、毎年、頭の体操となる、汗。我ながら物好きなクリスマス・オタクだと呆れる。
今年のテーマは早々と夏には決まっていた。
私のオタクぶりを知っている息子たちがお土産にプレゼントしてくれたから。6月にロンドンで会った時にもらったハロッズのテディベアもあるし、孫たちの生まれた年に記念で買ったスワロフスキーのイヤーオーナメントもある。正面縦一列に飾ると決めていた。テーブルセンターには、古いタータンチェックマットを置こうとも。
しかし飾り始めてみると思った以上に時間がかかった。歳をとったからか、どんどん欲張りになっているからか?…そんな中、ロンドン生まれの私が赤ん坊だった頃の古い毛布をツリーの後ろの絵を隠すように飾るという奇策を思いついたのはヒットだった。
ーー心なしか皆さんに例年以上に喜んでいただけた気がする。ファミリーヒストリーがしっかりと反映されたデコレーションだったからかもしれない。
ところで12月はランチ会ではなく、作り方をお教えする講習会の月。肝心のお料理の方もおかげさまで大好評。
世の中は今からクリスマスまでのカウントダウンというのに、一足早くクリスマスが終わったような感覚。とはいえ、夕方、濃いミルクティーを片手に、ライトアップされた英国調のツリーを眺め、ロンドンの息子家族を娘と共に訪ねたときを思い出しながら、心癒されている。