美しい秋晴れのなか10月が終わろうとしている。思い返せば走り抜けた9月と10月の2ヶ月だった。8月下旬にお母様を見送った兄嫁は、海外との間を二往復したのちに兄とともに帰国し、いまや隣の家の家電製品も買い替えて生活が軌道に乗りつつある。
残暑の9月6日にロンドンへと出発した息子家族もしかり。先週末、J君の5歳の誕生日を祝って初めてテレビ電話したが、すっかり落ち着いた様子が皆の顔から伺えた。到着後の短い間にエリザベス女王の死去・国葬、二人の英首相の就任を経験しているわけだ。
どこもかしこも目まぐるしい。
私も、隣のリフォーム工事の合間を縫って4回の料理教室を無事に終えることができた。今年の初めの予定では、ベビーシッター&家政婦役で息子家族とともに9月の一か月間はロンドンに同行することになっていた。そのため、10月から再開する教室の内容は、帰国してすぐに対応できるよう、難易度の低いヨーロッパの「おふくろの味」にすると2月には決めていた。同行しなくて済んだものの、隣の兄夫婦のサポートが舞い込み、結果としては大正解。簡単にしておいて助かった。
簡単なのに皆さんからの評判は、思いのほか上々だった。料理のハーブやスパイス使いも最低限、手間も最低限の料理たち。
「Simple is best」 最後は原点にもどる、と料理が教えてくれた気がする。
[↑↑紅玉の甘酸っぱさをストレートに味わうシンプルケーキ]
私のライフスタイルもまた、原点に戻していくのがよいのかもしれない。
ーーとはいえ、それでは私の料理教室の存在意義がなくなってしまうわけですよね。
う~ん、to be or not to be ...悩ましい、笑