60からのしあわせさがし ~bistrotkenwoodの日記

徒然日記、料理教室、学習障害、お一人様、外国との縁

エナガ軍団

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満開のロウバイニに、変わりゆく季節を感じた日に、もう一つ楽しい出会いがあった。水辺の梢に、エナガの群れが遊びにきていたのだ。昨夏の夕方、池から流れ出す都市型河川沿いの電線で、エナガの軍団に出くわしたことが一度あった。しかし、こんなに間近の低い所で見たのは初めてだった。

シジュウカラに似た敏捷な動きと地鳴き。日本の野鳥の中で2番目に小さいといわれる小柄で丸っこい体ゆえ、愛くるしい。息子がかつて飼っていたハムスターにどこか通じるところがある。

この間、4羽のゴイサギを見つけた中ノ島で、グジュグジュと声をたてながら、目まぐるしく枝から枝へと飛び回っていた。その“にぎやかさ”とかわいい姿に、足を止めて見入る人がわたし以外にもいた。この日は、カモたちが静かに過ごしていただけに、元気に遊び回る幼児たちのような姿は、余計に目を引いた。

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ところで、すぐ近くの見晴らしのよい枝には、ゴイサギがまるで彫刻のように佇んでいた。見事なほどに対照的で、思わず微笑んでしまった。

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立春すぎて

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立春を過ぎ、日ごとに春らしくなってきた。
節分の日の火曜日の朝は、雨音で目が覚めたが、日中は嘘のように晴れあがった。公園に行くと、カモたちが今まで見たことないほど元気に動き回っていた。
凍てつく日は、くちばしを羽の中に埋めてじっと丸まっていることが多いところをみると、水鳥といえども、やはり気温の変化に反応するのかもしれない。そう思って、ふたたび暖かくなった今日、公園を訪れると、意外にもほとんどの水鳥たちは、じっと丸まっていた。私の推測はハズレたようだ。
では、あの日と今日と、一体なにがちがうのだろう???
久々の本降りの雨が、「なにか」をもたらしたのかもしれない。現に、あの日の雲は印象的で、足を止めて雲にカメラを向けたほどだった。
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[上: 木々の向こうに真っ白に沸き立つ雲になぜか新しい季節の到来を感じた。
⤵️ あんなに晴れていたのに一時間後には暗雲と北風。まさに「きたかぜとたいよう」の話のようだった]
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そして今日、カモたちはじっと寝ていたが、池の周りの梅の木の白や紅のつぼみは、愛らしくふくらみ、一輪また一輪と咲き始め、ピンクの河津桜も可憐な花をつけていた。
ふと、子どもたちの遊具の方に目を向けると、薄黄色の花をつけた木がポツンと一本。小ぶりな木で、足を止める人はほとんどいない。近づいて見上げると、ロウバイだった。晴れわたった青空に枝を伸ばしながら、うつむき加減の花を目一杯咲かせていた。
蝋梅は冬の季語というが、この一本の木は、冬から春へのたすきをつないでくれているように思えた。

幸せなおくりもの

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昨日、郵便ポストに可愛い小包が届いた。ふみの日の切手が何種類も貼られていた。先だってスダチのジャムを送ってくれたMさんといつも行動を共にする3人組の一人のKさんからだ。

Mさんの包みは干支の切手シリーズだった。

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どちらもこのようにマッスで貼り合わせると立派なアート、コレクションだ。

そしてなんといっても、手にした瞬間からほっこりと幸せ気分にしてくれる。

Mさん、Kさんの細やかな心づかいと手間に感謝!!♥️


さて、包みの中味は?というと:茅の舎の一人鍋用の出汁セット(知らなかった、魅力的!)、和と洋の選りすぐりの一口サイズのスイーツ、そして、一世を風靡したシャープのマスク!ありがたい&おいしい贈り物!😍

先週は、別の友人から、手の込んだ手作りのお菓子が、可愛いバスケットに詰合せになって届いた。うまく写真が撮れずUPできないが、薔薇の香りの素晴らしいお菓子だった。

スダチのジャムもどれもこれも、母のホーム入居とその後の家の片づけで忙しくしている私への最高にうれしいエールだ。みんなみんな、ありがとう!😆💕✨

今日は立春。緊急事態宣言が延長になり、暗いニュースが多い中、春の気配の光とともに、友の優しさとありがたさが身に染みる、春への第一歩となっている。


 

 

 

星五位と五位鷺

冬になって、近くの池でよく見るようになった鳥に、カモたちとならんでゴイサギがいる。
10日ほど前に、ゴイサギの幼鳥、ホシゴイが水辺の草むらにいた。
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普段、繁った木の近くにいることが多いので意外だった。同時に「冬になってもまだ“幼鳥”のままなの?」と不思議に思った。カルガモのヒナたちは、わずか数ヵ月で母鳥と見分けがつかない成鳥になっているからだ。
調べてみると、ホシゴイが青と白のコントラストが美しい成鳥・ゴイサギになるのに約3年を要するこという。昨年夏に「ゴイサギのつがい、ゴイサギのメス」を見たと思ったのは、実は子どもだったことが今になってわかった。
幼鳥は、薄茶に白い斑点(星模様)があるから「星五位」。名前は平家物語に由来するらしい。どちらかというとコワオモテなのに、なにやら雅な響きだ。
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今日は、ゴイサギのホームベースといえる中ノ島の茂みに成鳥が4羽いた。4羽揃って見るのはここ一ヶ月で2度目だ。3年以上かけて美しい姿に変身を遂げ、このようにコロニーを作って地元の池に暮らしていると思うと、急に尊く、いとおしい存在のように思えてきた。
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[スマホのスナップで申し訳ないが、この中に3羽いるのだ。4羽目は、2枚目の写真、左手の茂みの中]

「ゴイサギとカルガモ」(2020/06/07)https://bistrotkenwood.hatenablog.com/entry/2020/06/07/013027

知的好奇心の果てに…

今年90歳になる母は、いまだに好奇心旺盛だ。毎日、新聞を細かくチェックし、読み込む。それも、政治・国際面、そして芸術・文芸・料理関連記事が中心だ。関心がある記事を赤いペンで囲み、重要な部分に赤線を引く。そして切り抜く。
読書も好きなので、書評欄で目に留まった本は注文して読んでいる。月刊「文藝春秋」は母の愛読雑誌だ。
テレビをみていても、興味があることは、チラシの裏紙を利用して作ったメモ用紙に書き留めている。紙切れにメモした料理のレシピがそこかしこから出てきた。

この衰えることない知識欲と読書量は娘からみても、敬服に値する。しかし、良いこと尽くしでもない。少なくとも近くに暮らす者にとっては。
切り抜きがどのように処理されるか、詳細はわからない。しかし、連載などは数日分ずつクリップでまとめられ、ダイレクトメールが入ってくる大小様々な封筒に、切り抜きの寸法に合わせて納められることが多い。中が見える透明でパリッとした袋を好んで使う。こうしてまとめた切り抜きは、手が届くところに積み上げられたり、幾つかまとめて市販のクリアファイルや、使用済みの茶封筒で作ったファイルに収まる。それらが溜まると、最後にはデパートの紙袋に入れられて足元を始め、そこかしこに置かれる。
さて、この度、母がホームに正式に入居したので、母が一人で住んでいた隣の兄の家を、一時帰国中の兄嫁とともに片付け始めた。(兄夫婦もさすがにそろそろ海外から戻って来る筈なので。)
すると、切り抜きその他の「雑紙」が出てくるわ、出てくるわ。もちろん不要品やゴミも山ほどある。ただ、この切り抜き収集癖はビョーキに近い。脈絡も秩序もなく袋に入っているのに、「また必要になるから」と言われ、長いこと捨てられずにいた。それが、昨年2月に家のなかで転んだのをきっかけに、母が生活していた一階の床や棚に溢れる雑紙をかなり片付けることができた。
そして今回。以前生活していた二階の部屋の片付けに着手した。そこには、時間が止まったままの紙類とあらゆる品が溢れている。去年、あんなに片付けた筈なのに、今回もまた、はずしたクリップが⤵️こんなに貯まった!
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とはいえ、母が関心を持って読み込んだ新聞の記事や各種パンフレットなどがこの何倍もあるのだ。
たいしたものだ。
ーーちなみに、これらのクリップは昨年来利用している慈善団体に、状態のよいクリアファイルや母が買い貯めていた各種文具類とともに今週末に発送する。新たな場で、誰かの役に立ってほしいものだ。

絶品、すだちのジャム

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愛媛県出身の友人が、スダチで作ったジャムを送ってくださった。
皮の表面を薄く削ぎとり、アク抜きのために何度か茹でこぼし、絞り汁と共に煮詰めて作られたという。
こんなに手間をかけ、これだけの量を作られるのに、スダチの数と時間をどれだけかけられたことだろう。
一昨日届き、すぐにいただきたかったのだが、昨日は検査入院していた母を迎えに行って、ホームに送り届けねばならず、今朝までぐっと我慢。
そして迎えた日曜日の朝。
プロのように、仕上げてから滅菌のために瓶ごとちゃんと火を通してあるから、簡単には蓋が開けられない。
密閉されたフタがあくと、酸味のさわやかさが際立つ香りがフワッと立ちのぼる。バタートーストといただく前に、一口ふくむ。仄かな渋みが引き立て役の甘酸っぱさ、未知の柑橘の世界に引き込まれた。
スダチを甘く食するとこんなに上品な風味になるのだ、と感激する。同じ四国でも、柚子はその明確な香りで料理界に君臨している。しかし、秋の味覚の名脇役のスダチは、その謙虚なたたたずまいがむしろ魅力的だ。
その魅力を新たな形で引き出して朝食のお皿の上に体現してくれた友人に感謝!!
Mさん、ありがとう!💕
大切に香りを堪能させていただきますね✨🙏

カモのカップル

「冬鳥のカモは越冬地で繁殖相手を見つけるので、2月ごろから雄雌のペアーで行動するのがよく見かけられる」

カモについての知識が乏しいので、検索しながら日々学んでいる。その中で、目に止まったのが上記の一文。地元の池で観測される冬鳥について書かれている記事だった。

「ほお〜!」「そうだった、そうだった!」

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わたしが見つけたハシビロガモは、まさにカップルで、仲睦まじく一緒に移動したり、餌をついばんだりしていた。1月初旬に早くもパートナーを見つけたわけだ。珍しいカモだったので、かなり長い時間あとを追ったが(その割には、全然よい写真が撮れなかった💦)その間ずっと二羽で寄り添っていた。他のカモのカップルにも増して夫唱婦随の光景は、なんともほほえましく、印象的だった。

ーーブログを閉じたつもりだったが、ここまで書いて気づいた。昨夏に追っかけ続けたカルガモ親子は、母子家庭だったのだ!夫・父親の姿は全くなく、それだけが、人間の立場からみると残念だったことを。

ハシビロガモも雛が生まれるとそうなってしまうのだろうか?  寄り添う二羽を見るにつけ、そうなってほしくないな~