60からのしあわせさがし ~bistrotkenwoodの日記

徒然日記、料理教室、学習障害、お一人様、外国との縁

小さな花たち

水曜日から始まる料理教室に向けて、週末前に近くのホームセンターの園芸売り場に立ち寄った。玄関前の花たちを替えなくてはと思ったからだ。先週うっかり水やりを怠り、風に吹かれてぐったりさせてしまった💦
色とりどりに並ぶ苗の前で悩んでいたときに目に留まったのがネモフィラ。今まで買って育てたことがない花だ。そしてハッと気づいた。「ウクライナの国旗の色だ!」そのあとは簡単、黄色いビオレとともに籠に入れた。
玄関前まで戻ってきたら、なんと萎れていた花たちは、けなげにも復活していた!よかった~🙌
それならばウクライナの花たちは、2階の食堂の窓の花台に置こう。この間のウクライナのお菓子も、サブのデザートとして皆さんにお出しすることにしたのだから。
今朝も、食堂のブラインドを開けたら、朝日を浴びたブルーと黄色の花が迎えてくれた。素敵であるがゆえに、心の奥がうずいた。
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話は玄関前に戻るが、暖かかった土曜日に、復活した花たちの手入れを久しぶりにした。するとそれに応えるように、翌朝になるとますます元気に咲いていて嬉しくなった。
だって、レモンイエローのポリアンは、1月に孫を迎えにいって電車とバスで我が家まで来て遊んだ日に、途中のお花屋さんで買ったものだからだ。花好きで、きれいな色が大好きなJ君。いつもその花屋の苗の売り場で道草する。その日は「Jくん、バァバのためにひとつ選んでね💕 春を迎える色がいいな」と頼んでチョイスしてもらった。我が家につくと張り切って玄関前に飾ってくれた。(家に帰ってからも、お花のことをママに報告したスイーツ男子ならぬ、フラワー男子だ🌷)
昨日は思わず写メをJ君宛に送ってしまった(笑)
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玄関の前も、窓辺も、ささやかな花たちだが、私にとっては思いが一杯詰まっている。

ウクライナのお菓子

時々刻々と深刻化するウクライナ情勢の報道から目が離せない。
2001年の9・11同時多発テロでの貿易センタービルの崩壊に「まさか」と思ったが、21年後の今、新たな「まさか」の事態が起きている。
ウクライナの、そして世界の明日が、これほど予測不能で不穏な状況に追い込まれようとは…。

このようなときに能天気とお叱りを受けそうだが、「ウクライナ風ポピーシードケーキ」という古い母のレシピがあることを思い出し、なにかに突き動かされるように焼いた。不出来だったが、近くに住む友人宅に持参してテレワークで在宅のご家族とシェアした。
巷で見るポピーシードパウンドケーキと違い、この「ウクライナ風」は、けしの実の量が半端でない。ぎっしり詰まっていて、プチプチ感が個性的な素朴なケーキだ。
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話が若干逸れるが、ポーランドは、第二次世界大戦時の辛い経験に留まらず、歴史を遡った18世紀には、複数の周辺国によって侵略・分割され、世界地図上から国名も領土も抹消されてしまった時代を経験している。そのポーランドが今回ウクライナからの避難民を多く受け入れている。
世界に誇る多くの芸術や優れた伝統文化を持つウクライナという国が、かつてのポーランドのように亡国となってほしくないと祈るばかりだ。

タイムリーなおみやげ

「タイムリー」という言葉がこれほどツボにはまった経験はそれほどない。

オミクロンがらみの出来事だ。

実家のご両親のことで急遽一時帰国している義姉が、隔離期間が終え、ご両親も落ち着かれたので、一昨日訪ねてきてくれた。「ハイ!今回のおみやげ。日本ではまだ高いと聞いたから」といって、コロナの抗原検査キット20個入りの箱をポンと渡してくれた。

(使うことはないと思うけど、心強いお守り)と思いつつありがたく受け取った。(それにしても一人暮らしで20個も?モッタイナイ)とも思った。

ところがだ。ーー 昨日は二度目の料理教室だったのだが、深夜遅くにお嫁さんのHさんからラインが入った。孫のJ君が通う保育園で陽性者が出て、J君は濃厚接触者となったので指定日まで登園を控えてほしいとの要請が来たという。ロンドンにいるJ君のパパは数週間前にオミクロンに罹患、私の実母と娘のYはそれぞれの施設で濃厚接触者となり、そして遂に孫まで!

現在Hさんは妊娠後期の妊婦なので、Hさんのこともとても心配だ。

そこでたちまち登場したのが、もらったばかりの検査キットだ。

Hさんに、前日に運よくキットをたくさんもらったことを伝えると、不安なときに自宅で母子で検査できるからありがたいとの返事。本当は今日、HさんとJ君が我が家に遊びに来ることになっていたので、用意してあった料理や食材などとともにさっそくキットを届けることにした。

さて、荷作りをする段になって初めてキットの箱を開けた。使い捨てマスクの箱くらいの大きさと軽さだが、初めて見る中身だ。あちこちに「COVID-19」とはっきりと記されている。

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説明書は英語、中国語など。ただ箱ごと渡せばいいと思っていたのだが、思いのほか説明書が長い。図解入りとはいえ、私自身、幸いというかコロナ検査の経験がないので、トリセツをきちんと読み込まないと自力での検査は無理そう。海外在住経験、仕事での英語活用経験がないHさんは、受験英語がいくら優秀でもひるんでしまいそう。まして4歳の我が子の検査もするとなると…。

そこで海外歴だけは長いバァバが、説明書の空欄に簡単な和訳を殴り書きで書きこむことにした。おかげで、私の手元にキットを半分残したのだが、それを万一使うことになった時は、絵を参照するだけですぐに自信もって検査をスタートできそうだ。

Hさんの家の玄関前に荷物をすべて置くと、私の気配を察して「ありがとうございます」と内側からHさんの声。さっそく荷物を取り込み、検査キットの中味も確認してくれたようだ。夫不在の母子家庭の妊婦さん。かなり大きな安心材料となり、ホッとしたようすで感謝のメッセージがすぐに来た。

わずか48時間前には、コロナの抗原検査キットなど100%他人事と思っていたのに、これ以上ないほどタイムリーなお土産に救われた我が家だ。

義姉にただただ感謝だ。

 

 

 

グランマ・モーゼズの日めくりカレンダー

1/18にグランマ・モーゼズ展に一緒に行った友人X子さんとY子さんから、最高にうれしいプレゼントが届いた。
ずっしりと大きい日めくりカレンダー。

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私たちが感銘を受けたグランマ・モーゼズの31の殊宝の言葉が、31枚の撰び抜かれた絵と共に邦語訳が載っている。
日めくりといっても365枚ではなく、好きなようにページを選んで飾れる31枚。
X子さんが先週、再び観に行った際にミュージアムショップで求めてくださったもの。偶然ではなく、Y子さんがその存在をネットで知り、再訪するX子さんに頼んで、私たち三人分を買ってくださったのだ。
感激して書いたお礼のメールの抜粋を恥ずかしながら掲載する。

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さっき郵便受けを見に行ったら、X子さんからのゆうパックが届いていました。
開けてビックリ!そして、が・ん・げ・き~~!!
こんなに立派で素晴らしい、私たちにぴったりのものがあのショップにあったの??? 全然気がつかなかった。
さっそく一日一日めくり、絵を眺め、言葉を追いました。もう感動MAXです。
X子さん、Y子さん、本当にありがとう。一生の宝物にします。終の棲家まで持っていきます。
死ぬときに「これ(ほぼ?)全部、私の言葉と思って読んで」と言って子どもたちに渡そうか…、なんて早くも思ったりしています、笑。
どこに下げようか、さっそく悩んでいます。私だけが見られる寝室?一番長くいる台所???

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X子さんによると、三つだけ残っていたという。まるでわたしたちの元に届くように待っていてくれたようだ。
これから高齢者としての道を歩き始める私たちへの、グランマ・モーゼズ、そして神様からのプレゼントのようだ。
改めまして、X子さん、Y子さん、これ以上ない素晴らしい贈り物をありがとう❤️!

更なるモチベーション・アップ

目の前に吊り下げた人参がないと前に進めないロバのような人間だと前回のブログで書いたが、なんと、人参どころか、角砂糖(?)のごほうびが届いた!
昨秋に参加した地元自治体のバーチャルなウォークラリーの個人成績や、参加者の分析レポートが入った茶封筒がポストに入っていた。そのなかに、地元で使えるカラフルな商品券が入っていたのだ。
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万歩計データをコンビニのLoppiで入力すると歩数に応じたポイントが獲得できたのだが、そのポイントが商品券というリアルな形になった。ウォークラリーの全行程の半分も歩けなかったのに、なんと寛大な!(ちなみに、全行程を歩いても私の倍以上の金券とはならず、max¥3000。なんだか申し訳ない)
ここまでして自治体が、高齢者の健康維持と促進を奨励しているということだ。(そもそも、最初に提供されたタニタのハイテクな万歩計は¥6000くらいするものらしい)健康な老人が増えるということは、ひいては、医療費、介護費用の削減につながるからなのだろう。
高齢者本人にとっては、元気でいられる健康寿命が伸びるからハッピー、自治体としては高齢者への負担額が減るからハッピー。ウィン・ウィンの関係なのだから、バァバもその期待にできるだけ応えなくてはいけないな~、と思う。
いずれにしても、「がんばりの見える化」に留まらず、商品券というごほうびまで貰えるとなると、モチベーションがいっそう上がる、(笑)。今後も同じような企画があったらエントリーして、またチャレンジしよう!と思いを新たにするのだから、なんとも単細胞な人間と我ながら呆れてしまう…😅

モチベーションをキープする新兵器

人間、いや、私って何歳になっても単純だな~とつくづくと思う。目の前に吊り下げた人参ほしさに、前へ前へと歩みを進めるロバのようだわ、と笑ってしまう。
デジタル連携した万歩計が私にとってのニンジンだ。タニタのバーチャルな「ウォークラリー」に参加していて思うことだ。
始まりは昨秋だった。地元自治体が、高齢者の健康促進のために、タニタを介してバーチャルな「ハワイ一周ウォークラリー」を企画したのに申し込んだことがきっかけだった。タニタから活動量計が送られてきた。オンライン接続機能がついたハイテクな万歩計。
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指定されたサイトにアクセスして、手元の機器の番号を登録すると、スマホで自分の日々の歩数を記録・管理できるようになる。それもローソン(コンビニ)にあるLoppiという機械に、この小さな機器をかざすと、私のデータが送信されるという仕組みだ。歩いた歩数と同時に、ハワイのどのあたりまで歩いたか? (ワイキキビーチまでとか、笑)など表示してくれる。終日、家の中で過ごしてしまって歩数が伸びないと、翌日は歩こう!というモチベーションにつながる。
この企画は3ヶ月ほどで終わってしまい、活動量計だけが残った。目の前に人参が下がっていないと歩かない怠け者なので、持続可能な「人参」を探した。
そして、年の瀬に購入したのが、wifi機能のついたヘルスメーター。毎日ヘルスメーターに乗るだけで、スマホのタニタのサイト上で体のデータ管理をしてくれ、その変化をグラフでチェックすることができる。新たな体重計(正しくは、体組織計)を登録し、更に今度は「イタリア一周ウォークラリー」に参加申し込みした。
そうして迎えた新年から、毎朝起きるとすぐに体組織計に乗る日々が始まった。また、就寝前には万歩計の歩数を(コンビニのLoppiではなく)フェリカという機能を使ってスマホに転送。
ウォークラリーでは、現在、イタリアのどの都市近辺を歩いているかを、写真と地図と観光案内文とともに楽しく確認できる。同時に、ラリー参加者の中での順位(女性、60代など)を教えてくれる。
要は、頑張りが楽しく数値化されるという仕組みだ。そして、この「がんばりの見える化」は思った以上に私のサボり癖に効果的だと気づいている。
いくつになっても、なんとまあ、単純な人間なんだろう?…😅
ーーちなみに、現在わたしは、ヴェローナの(ロミオと)ジュリエットの家などを見て、ヴェネツィアのリアルト橋を渡ってサン・マルコ寺院にたどり着いたところだ。
(^_^)v(笑)

はじめにタッパーありき

昨日もまた息子の留守宅に行った。いつもと違うところは、キャリーバッグの中に、昼と夕の食事以外に、小さなデコレーションケーキが入っていたことだ。Hさん(お嫁さん)のお誕生日が今週末だからだ。😌🎁🎂
前日になって行くことが決まったので、急遽買い込んだイチゴと生クリームを使って小さなケーキを即興的に作り、持参した。(果物屋で見つけた香川産の上品なキウイも一役買ってくれた。)
大人だって、お誕生日にろうそくの火を吹き消すのはうれしいはず。ましてや、祝ってくれる夫が不在のHさん。
ショーケースに並ぶ美しいデコレーションケーキに比すべくもないが、クリームにもイチゴをふんだんに使ったピンクのケーキ。ようやく体調がよくなってきたHさんも、イチゴに目がないJ君も、イチゴの酸味と香りあふれるケーキをおかわりして食べてくれた。
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実は、始めに容器ありきのケーキだった。毎週末のように、作った食事を公共機関を乗り継いで運ぶのに大活躍しているのは、小さくても高機能なキャリーバッグ。ケーキを、おかず類と一緒に詰め込むには、直径18cm、高さ8cmのドーム型のタッパーに収める必要があった。悩み、試行錯誤した甲斐あって、崩れることなく運べた。ケーキの仕上がり以上にヤッター!と達成感。🙌
そしてお誕生日プレゼントは、先週、娘と二人で選んだもの。浅草のあと、水天宮にも足を運び、手を合わせてHさんの安産祈願をした。そう、Hさんは第二子の出産を控えている。お参りのあと、水天宮近くのお店で目に留まったマタニティー服を娘とチョイスした。
それもHさんに喜んでもらえ、J君はママのために、バースデーソングをパパの分まで一生懸命歌ってくれて、みんなハッピーな特別な1日となった。

※余談だが、「タッパーってみんないうけれど、ほんとうにタッパー(ウェア)という会社があるんですね。そこから名前が来ているの、初めて知りました」というHさんのセリフにビックリ。正規のタッパーは、もはや60年以上生きている年寄りしか知らない「昔のもの」なんだ…