60からのしあわせさがし ~bistrotkenwoodの日記

徒然日記、料理教室、学習障害、お一人様、外国との縁

生き方改革

f:id:bistrotkenwood:20200420001126j:plain
先週からウォーキングを始めた。もう1ヶ月以上前から日課にしている友人たちの話に刺激され、遅まきながらのスタートだ。
今日は初めての週末のウォーキング。車の通りが少ない住宅街を30分以上歩いた後、近くの公園まで戻ってきた。自宅から歩いて5分ほどのところにあるのに、久しぶりの訪問だ。池を取り囲む素朴な自然が残る公園だ。この土地で生まれ育っているから付き合いは長い。
だからこそ、今日の「異変」に気づいた。こんなにお天気がいいのに、手漕ぎボートのオールがボートの側面に当たる音や、子どもたちの賑わう声が水面から響いてこないのだ。一槽の舟も見当たらず、雲間に青い空がのぞいている様子が、微風にゆれる水面に静かに映り込んでいるだけだった。
そしてまた、池の回りを散歩する人々も、どことなく違う。平常時の週末ならば、行楽地や商業施設に出かけ、人間が作り出した娯楽を楽しむのを是とする人たちが、散歩を楽しむために来ているからだろうか。お互いにソーシャルディスタンスに気を遣いながら、わたしと同じように、外に出て太陽の光を浴びる幸せを噛み締めながら歩いている人も多かったに違いない。
人工的な娯楽からは得られない、癒しのエネルギーが溢れていることに、今更ながら気づかされていることだろう。
今回の国をあげての自粛生活を通じて、「働き方改革」と共に「生き方改革」が、人々の間から自然派生的に推進されていくのではないかと思ったのだった。
f:id:bistrotkenwood:20200420001927j:plain
[休業中のボートたちが、美しい昼下がりの日曜日にもかかわらず整然と並ぶ珍しい風景]