60からのしあわせさがし ~bistrotkenwoodの日記

徒然日記、料理教室、学習障害、お一人様、外国との縁

ファミリー・ヒストリー・アルバム

ますます深刻さが増しているさなか、このようなことを書くのは不謹慎だと思うのだが、今週、個人的には一つうれしいことがあった。

『とうだいのひまわり』のブログでも触れたが、自宅に籠る生活をプラスに生かし、実母のサポートの空き時間を利用して、30年以上の家族のアルバムを整理し、コンパクトにまとめあげる作業が終わったのだ。

ネット上で作成して注文するから、外出一切不要、ひたすらアルバムとPCを相手にすればいい。

結婚以来整理してあるアルバムだけで20冊以上。箱に入ったままの写真もあった。(夫婦だけで過ごしたスイス、フランス時代以降の写真は、幸い既にデジタルアルバム化してあった。)

過去10年ほどの間に、かなりの数のデジタルアルバムを作成してきたが、これだけ膨大な量の写真をまとめるのは初めて。写真の選択は直感にたより、完璧をめざさず、大雑把に作業を進めた。約10年分ずつ各70-90頁の三冊にまとめ上げることができた。

かなりの達成感。

夫の家族のファミリー・ヒストリー・アルバム。義母に、元気なうちに見せてあげたいと思っていただけに、間にあって本当によかった。

94歳の義母は、息子(私の夫)を亡くし、一人寂しく高齢者住宅で暮らしているが、全ての老人施設が閉ざされてしまっている今、いつも以上に閉塞感を感じていることだろう。幸いなことに、郵便物は、その固く閉ざされた扉を通り抜けて中に入ることができる。

一冊目が届いた時、ふだんほとんど電話をしてこない寡黙な母が電話をしてきた。それだけうれしかったのだろう。

そして、二冊目が届いたと、昨夕また電話をかけてきてくれた。

「きょう、もう、何回も見返しているの」「なつかしい」と。いつもより、饒舌だった。

数年前に偶然入手することができた義母のお見合い写真や、夫が小さかったころの家族写真なども取り込んだので、忘却の彼方の思い出がよみがえってきたことだろう。

料理教室が休みだった昨年の8月も、ファミリーヒストリーをたどる時間となったが、今回は、その時にやり残した一大作業を、思いがけずやり遂げることができた。

「Family History月間③ : 母の米寿のお祝い」

https://bistrotkenwood.hatenablog.com/entry/2019/09/25/001445

「Family History月間⑤ : 義母のリオの思い出の記」

https://bistrotkenwood.hatenablog.com/entry/2019/09/25/012320

今回も親孝行になった。子どもたちにもコンパクトなかたちで残せる。わたしも、これならば、将来、老人ホームに持ち込めそうだ。

 

感染予防のために私たち一人一人ができることは、外出しないこと。

コロナウィルスに感染しないことで、医療関係者にかかる負担を減らすことができる。

ふだんできない(家でできる)「なにか」をする・はじめる好機と捉えると、前向きに過ごせるものだ。

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写真の三冊目は試作本。表紙を大失敗!訂正して義母に発注済み。