60からのしあわせさがし ~bistrotkenwoodの日記

徒然日記、料理教室、学習障害、お一人様、外国との縁

Stay Home Week

 

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朝、ウォーキングのために公園にたどり着いてみると、昨日までは普段通りだった遊具に、黄色と黒の立ち入り禁止のテープが巻かれていた。ブランコも、滑り台付きのアスレチックも、テープががんじがらめに巻き付けられ、砂場も踏み込めないようになっていた。

昨日、小池知事が要請した「Stay Home Week」を実践してもらう為の強硬措置だ。きっと昨日来、東京全域の公園で同じような措置が一斉に講じられたのだろう。新聞によると、自然豊かな奥多摩地域などでも、さまざまな強硬措置がとられたようだ。

子育て経験者として、いまの状況は親子にとってどんなにかストレスが高く辛いことであるか想像できる。しかし、2週間、全都民が、全国民が、コロナ感染を自分のこととして捉え、「Stay Home」をしっかりと守り、我慢することはできないものだろうか。

今朝の読売新聞に興味深い記事が載っていた。

日本リサーチセンターが3月に行ったアンケート調査の中の一問、「ウィルス拡散防止に役立つなら、自分の人権をある程度犠牲にしてもかまわない」という問いに対して「そう思う」と答えた人の割合が32%だったという。

この調査は、先進国を中心に世界30ヵ国を対象にアンケートリサーチをするギャラップ・インターナショナル・アソシエーションの調査の一環としてなされたもの。その結果なのだが、トップのオーストリア95%、次にイタリア93%と続いていく中で、日本は最下位の30位だったのだ!そのうえ、30ヵ国の平均は75%だという。日本が平均値を押し下げているとさえ言えそうだ。(ちなみに、29位はアメリカの45%。日米二国が抜きんでて割合が低いのだ。)

どうも日本人は個人の権利が制約されることに抵抗感が強い国民らしい。戦時中に人権が抑圧された歴史などの影響があるのではないかとの憲法学者の見解が記されていた。過去の歴史に対する反動は理解できなくはないが、それはさておき、こと今回のコロナウィルスの感染拡大を阻止するためには、みなが外出を自粛するしかないのだ。個人の犠牲を払ってでも「Stay Home」を守るべきではないのだろうか。

「県をまたいで遠出しないように」「三密を避ける」との要請を逆さに解釈して、都下の奥多摩へ足を延ばしたり、海岸でレジャーを楽しむなどもってのほか、同じ日本人として恥ずかしく、情けないと思う。

昨秋、「ONE TEAM」の力を私たち日本人は実感した。それなのに、私たちは早くも「ONE TEAM」の精神をわすれてしまったのだろうか?

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※ちなみに、上記の新聞記事は短いコラムながら、日本でも外出や移動を禁じる法律が制定できないかについても論じていた。なかなかハードルが高い道のりであることが説明されていて、なるほどと納得せざるを得なかった。罰金・罰則を課すことができる法律がない以上、私たちは、自由度が高いことに甘んじず、自分に厳しくなるしかないわけだ。