60からのしあわせさがし ~bistrotkenwoodの日記

徒然日記、料理教室、学習障害、お一人様、外国との縁

「人生BOOK」というアルバム

夫の命日の数日後の今週初めに、タイムリーと言おうか、もう一つ届いたものがあった。「人生BOOK」エリアパートナーの初期セットだ。

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写真整理協会が公認している「人生BOOK」というアルバムを制作する会社がある。

https://www.jinseibook.com/

写真整理協会を通じてその存在を知り、同時に、写真整理アドバイザー有資格者からエリアパートナーを募っていることを知った。

家族の記録を、デジタルデータを元にしたコンパクトなアルバムにまとめることに、かねてより、大きな価値と意義を見出していた。それだけに、私と同じ思いから身内のアルバムを作り、それがきっかけとなって一つの商品と経営モデルに作り上げられた「人生BOOK」に大いに賛同した。元は社会福祉士として働いていた九州在住の勅使河原航氏という温厚な青年が立案・設立者だ。余命宣告を受けたお祖母様のためにアルバムを制作したところ、親族一同に非常に喜ばれ、感謝されたのがすべての始まりだったという。

自分の実力と「最低限のPCとネット通信の知識」が必要水準に達しているか、甚だ不安があったが、初級アドバイザーの資格が取れていたので、思い切ってエリアパートナーに申し込んだのだ。

そして送られてきたのが、写真の通り。

二種類のスキャナー(&カメラの機能としてのiphone8)は、写真整理アドバイザーのマストアイテムなのだが、まだスタートラインにたったばかりで、一つも所持していなかった。これを好機にフルセットを申し込んだ。そのほかに、制作マニュアル、「人生BOOK」のパンフレット、実際に制作されたサンプル本大小2冊、そして私の名前の入った名刺まで。

自分の名前が刷りこまれた名刺を手にすると緊張と責任が一気に高まる。

不安も募る。

しかし、はじめて実物の(サンプル)アルバムを開いてみると、さすがプロの仕事!と思わせる仕上がりに感銘を受けた。私が今まで作ってきた写真中心の「ただの」フォトアルバムと違い、言葉と文章が重要な役割を担い、プロのデザイナーの手による写真と文字のレイアウトが、主人公の人生を起承転結のあるストーリーに仕上げてある。私が作るアルバムは、数十頁に及ぶものばかりなのに対して、20ページにも満たない。それなのに、見ごたえ(読みごたえ〕あることに驚かされた。ひとりの人間の(時には夫婦の)生きてきた姿がそこに浮き彫りになっていた。

これからまず、スキャナーの使い方の習得から始めなくてはならないので、若いアドバイザーたちよりも何歩も出遅れていて、道のりは長い。私にできるだろうかという不安と、この私でもできるかもしれないという気持ちが錯綜する。

一人でも多くの方に、その方にとっての大切な人の歩みや人生を一冊にまとめあげる喜びをあじわっていただけたらうれしい。そのお手伝いをしたいという初志を貫けるよう、頑張ってみようと思う。

※私が60代なので、制作したアルバムは人生の集大成的なものばかりになっているが、「人生BOOK」の中には、成人式を迎える娘さんへのお母さまからのプレゼントや、結婚を機にカップルで制作したアルバムなどもあり、末広がりの明るさに満ちた作品もあってステキだ。