しあわせな出来事があった。写真整理アドバイザーとして、友人たちの写真整理を手伝い、その作業が彼女たちの心に大きな喜びをもたらしたと実感できたことだ。料理教室でお教しえた料理が、ご家族に喜ばれたと聞く時とは違った幸せ感。
3月末に、共通の趣味の仲間4人に写真整理とアルバム作りのハウツーを教えた。親しい関係ながら、参加費をいただく講習会にしたので、レジュメを作成し、タイムスケジュールも組んで望んだ。(ランチ付き😃✌️) ゴールは、家族や本人の人生に関わるアルバムを作ること。あるいは別のテーマのデジタルアルバムが作れるようになること。
私はこの数年で、自分の家族史アルバムを、各種の写真関連サービスを利用して、様々な切り口で作り貯めてきた。それらのサンプルを見比べてもらい、それぞれの長所と短所を解説。また、スマホアプリでできる紙焼き写真のデジタル化(スキャン)の方法の伝授や、写真データの保存方法など。ーーここまでが一回目。その後一ヶ月ほどの間に、自分が何を作りたいか考えてもらった。
そして4/30に2回目を開催。GWに突入しているので少人数での開催。今回は実習。「やりたいこと」が見えてきたので、その目線で再びサンプルアルバムを真剣に見比べ、意見を出し合った。利用するアルバム作成サービスが決まり、その使い方を伝授。あっという間に午前の部が終了。
ランチを楽しんだあと、いよいよ各自が持ち込んだ写真を我が家のスキャナー2種類でスキャンする作業。Mさんが持ってきたのは、彼女の誕生祝いに贈られた布製の特注アルバム。ピンク地に子犬のアップリケ。そして彼女の名前と生年月日が、布に刻印(焼き付け)されている。お母さまの愛情がつまったオンリーワンのアルバム。しかし経年ゆえ、ピンクのリボンは擦りきれ、アルバムはバラバラと解体し始めていた。このアルバムをそっくりデジタルアルバムに作り直すというのがMさんの構想。
iPhone ユーザーのMさんにお勧めのスキャン機器の操作を教えると、Mさんはそのスグレモノぶりに驚嘆しつつサクサクとスキャンしていく。「なんかスゴく楽しいですね~」「アルバムを作って父や妹たちに見せたいです」「喜ぶだろうな~」と言いながら。そしてスキャナーに収まった一冊分のデータは、Android系の私がモタついている間に、airdrop で一瞬にして彼女のスマホに収まった。「全部入りました!」そのときの彼女の笑顔は、いつもにこやかな彼女でも見たことないほどの満面の笑み💗 古いアルバムとともに消失しそうな大切な思い出を、名実ともにしっかりと手の中(スマホの中)に納め、新たな形に再生する道筋が見えた瞬間だったのだろう。
「この歳になって、こんなにうれしい気持ちになれることってそんなにないじゃないですか」ーー
一方、K さんの扱う写真の量は膨大で、目標地点は高くて遠い。その氷山の一角を別のスキャナーでスキャン開始。それでも、「ただ漠然とため息をついていたけれど、何をしなくてはいけないか、どうすればまとめられるかがよくわかった」「今回の講習がなかったら、一生、写真を片付けられず、どこかの段階でそのまま捨ててしまったと思う」と。そして二人は異口同音に「今この講習を受けたお陰で、自分の過去の写真を初めてちゃんと見返すことができて、とてもありがたかったわ~。自分の人生を振り返れたわ!」初心者アドバイザーにとって、最高にうれしい言葉!
Kさん、Mさん、ありがとう😆💕✨
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蛇足ながら、同世代のKさんと私が考えたキャッチコピー:
「60代は人生アルバム作りの適齢期ーー気力と体力があるラスト?チャンスーー」笑。いや、元気な人なら70代前半まで大丈夫かな♥️