前回のブログから今までの空白の時間は、10月の料理とケーキの試作の繰り返しと2冊のフォトアルバム作りに費やされていた。
その1 ケーキの試作: 10月は、4年振りのお菓子作りをメインにした講習。テーマはアメリカン·ホーム·ベーキング。子ども時代から今日まで一番作ってきたチョコレートケーキを初めて教えた。シンプルなのに、いざ日本で作りやすい方法と分量に落とし込もうとしたら壁にぶつかり、一時は失敗の連続。その原因を解明し、なんとか10/8の第一回の教室に間に合わせることができた。今日の二回目も問題なく成功。ケーキ作りはやっぱり化学の実験に近いと痛感させられた3週間だった。(⤵️⤵️試作途中のケーキ)
その2 2冊のアルバム作り: 一冊目は、この夏の息子家族のフォトアルバム。偶然にも、9月末と10月初旬に両方の母の誕生日が続く。90代の母たちに夏の思い出写真をまとめたアルバムをプレゼントしたいと思った。97歳になった義母も曾孫と笑顔で登場する。アルバムを完成させるには、ロンドンに戻った嫁のHさんのスマホ内の写真が何枚か必要だった。彼女からデータが届いたのが9月下旬。超特急で仕上げて注文。義母からは、いつもになく弾んだ声の電話がかかってきた。実母も楽しんだという。90代の母たちにとって、かわいい盛りの幼い二人の曾孫に勝る喜びはないと改めて感じた。
2冊目のアルバムは、義母の「私の人生」アルバム。デジタルではなく、紙焼き写真を使う優れたキットによるものだ。今年の初めに私自身のために製作したときから、次は義母のために作りたいとずっと思っていた。
「二冊目の自分史アルバム」https://bistrotkenwood.hatenablog.com/entry/2023/02/24/190909
ようやく着手したものの、これまた暗礁に乗り上げた。自分ではない人の「私の人生」を語る難しさ。アルバムといいつつ、書き込まれた言葉が重要な役割を担う一冊だからだ。
それでもなんとか料理教室の前におおかた仕上がった。あとは、中表紙に義母の直筆での署名を待つばかり。人形作りでは最後に目を入れるときくが、義母による署名が「私の人生」に息を吹き込んでくれるだろう。返信封筒でサイン入りの台紙が届くのが待ち遠しい。