60からのしあわせさがし ~bistrotkenwoodの日記

徒然日記、料理教室、学習障害、お一人様、外国との縁

プチ騒動

昨夕、料理教室の皆さんが帰られた15分後の4時半すぎに、息子から電話が入った。
「緊急事態が発生しました。今すぐ来て J(孫)を見てもらうのをお願いできないか?」と。「お嫁さんが怪我をした」「J がぶつかって自分の眼鏡が壊れ、今日中にどうしても直さなくてはならない」
感情移入せずに用件は的確・端的に、というのが夫を始めとした我が家流。一刻も早く来てほしいという切迫感が伝わってきた。色々と質問したい衝動を抑え、「わかった、すぐに行く」と返事。冷凍庫その他、役立ちそうなものをバッグに放り込み、Tシャツに着替えて10分後にはタクシーに乗っていた。
タクシーの中から母に電話。夕食は冷凍食品と作りおきの野菜を食べてほしいと頼む。レンチンができる母で救われた。
電話を切ると息子からライン。お嫁さんは家の中の引き戸に足の指をはさみ、爪がはがれてしまったので休日診療している整形外科を探して飛んでいったとのこと。怪我と聞いたとき、火傷・骨折・外科的処置が必要な傷などが頭をよぎったので、少し安堵した。息子のメガネも、前回はツルをぽっきり折られてしまったが、それに比べれば軽症。二人とも、不幸中の幸い。ただ、息子にとって今日は、キャリアアップのための大事な試験日だ。ただでさえ緊張しているのに、前日の夕方に様々なことが起こり、最悪のシナリオも頭をよぎり、かなり焦ったようだ。
ともあれ、孫は機嫌よくバァバセンセイとお留守番してくれ、ママもパパも無事に処置が終わって次々と帰宅でき、一件落着。ふたりとも大事に至らなくほんとうによかった。息子が出掛ける前に手配していった宅配弁当が届き、みんなで食事。さすがのドタバタ騒動でみんな食欲はイマイチ。でも、その後は入浴・就寝と、日常のルーティンに戻り始めたので、私はお役御免。2時間半の滞在だった。偶然にも先週、半年ぶりに孫に会っておくことができて助かった。
若くて子どもが小さい時、思いがけない瞬間にトラブルやハプニングは起きる。それも、なぜか重なることが多い(なぜか休みの日の夕方に…)。焦りつつ無我夢中で策を講じてなんとか危機を脱出する。今回の息子家族は幸い傷が浅くて済んだが、必ずしもうまく抜け出せるとは限らない。家族というものは、こうして様々な試練を乗り越えながら、親と子それぞれに、たくましく成長し、そして絆を深めていくのかもしれない。アルバムに映り込んでいるハレの日だけが家族の歴史ではないと、自分の経験と重ね合わせながら、昨日改めて思った。

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[今朝の写真: 去年の秋、窓辺を彩っていたダリアが、たいして手入れしていないのに、美しく咲き始めてくれました。]